60年代末から70年代中盤までに

 ワタシはもう出来上がってた気がするわけですが、こういうことが起きると、それを強く思うのですね。

 太田出版の方から熱心なご案内をいただいた。そのBccメールに曰く「このメールが届いた方は、きっと本書を気に入ってくださるにちがいないと確信しております(私の独断と偏見にもとづいて、ですが……)」。

 流石だと思われます、こと、ワタシに関しては、ですが(笑)。

うみべのまち 佐々木マキのマンガ1967-81

うみべのまち 佐々木マキのマンガ1967-81

 70年代の前半、いや中盤か、とにかくその頃に「ガロ」などにはまりだしたワタシにとって「佐々木マキ」という名前は、大人への入り口の呪文のように思えていた。佐々木マキさんをわからないと悔しいといった背伸びした小僧の意識として。村上春樹さんのカヴァーなどで知られる前のマンガ家としての時代に。

 湯村さんは、確か根本敬さんのマンガについて、「どのコマを切り出してもイラストレーションとして成立している」といったようなことをおっしゃっていた記憶があるのだが、佐々木マキさんのマンガは、イラストレーションの集積としてのマンガですな。あらためて。

 ちなみに本日のお昼は久々にカレー。辛さは2ピロでした。ピロ?