体重を量っている場合ではなかった


 六本木の[おじちゃんの店]のご主人、つまりおじちゃんが1月8日に亡くなっていたことを今日知った。まいった。


 そのことも検索してこちらの方のblog↓で知った。アナログなことをデジタルに知る。その自分にちょっと腹が立つ。何より不甲斐ない。


 http://blog.goo.ne.jp/nabespoon19971116/e/28b1fe3dfcb5f8f4a31d5a20f693f6fc


 自慢できるような常連ではなかった。おでん屋さんなので、秋冬に5〜6回、思い出しては春夏に数回といったぐらい。


 そんなワタシにもいつも笑顔で「いらっしゃい」と短く言ってくれる。洗濯したての(アイロンもかかった)長袖のポロシャツを着てる。色は意外と派手。おでんは薄味。関東人にはパンチに欠けるが旨い。おでんを皿に盛って食べやすいようにやさしくナイフを入れる。お会計を頼むとそろばんで計算してくれる。カウンターとテーブルは、いつ行ってもキリっと白く磨き上げられている。おでん以外の酒肴も旨い。


 呑ませてくれる店なのだ。


 心からご冥福をお祈りいたします。