おっさん記号論

代替文


 飲食店が入った雑居ビルの古いエレベーター。夜10時頃。ワタシがひとりで乗りこもうとすると、追いかけるように6〜7人の、少々テンションとメートルの上がっている若者が乗ってこようとした。ちょっとばかし定員オーヴァー。優しいおじさん(ワタシだ)が「開」を押して待っていると、じゃあね先に行ってるねという調子で4人ぐらいがまず乗ってきた。何階ですか、あ、7階をお願いします、といった会話があって、で、ちょっと間があって、その中の女の子がワタシを見てにこやかにこうおっしゃったのである。


竹中直人さんですよねー」


 一瞬、マジか!? と思ったら、女の子が笑ってる。その女子一流のジョークだったのである。


 そうね、ま、だいたい同じだよね。そっち側から見ると。


 なので「惜しい!」と応えておいたのである。


 言うまでもありませんが、本文と写真は関係ありません。こんなことが往来に掲示してある国は日本だけだと思うのよね、ボク。