その時男は声をアララゲたのだった


 押尾被告の裁判のニュースなるものを見ていたのである。昨日ですが。その中で、押尾ちゃん(知り合いではありません)が声をおっきくして答えたという場面のことをね、アナウンサーさんが「声をあららげる」って言うのよね。あらら? あらら、げる……なんだ……アララゲル……あぶら揚げはアブラゲル。それ関係ないぞ、キミ。

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 声は「あらげる」ものだとしか認識していなかったワタシとしては、さっそく調査してみたのである。そしたらね、「あららげる(荒らげる)」が古来の言い回しで、「あらげる(荒げる)」は近年の言い方なんだとか。漢字で書くとちゃんと「ら」が入っているわけですよ。あららら。

 さらに調べてみたら、新聞社、そして民放では「あららげる」をよしとしているところが多いにもかかわらず、なんとNHKは「どっちでもいい」らしいのであります。

【ご参照ください】
http://www.nhk.or.jp/bunken/research/kotoba/qq/kotoba_qq_00110101.html

 ゲンダイテキなコトに意外とカンダイなんだな、NHK。多くの人が使っている、ということが理由のように読み取れるのだが、だとしたらもう「チョーヤバイ」とかも「どっちでもいい」に入りそうですな。

 いずれにしても世の中には「アララゲ派」と「アラゲ派」がいるのであーる。

 ……と、ワタシが昭和な語尾のblogを書いている2009年10月25日より遡ること約1年前に、あの赤星たみこ先生が同じコトを書いてらっしゃいました!

【ご参照ください】
http://akaboshi.exblog.jp/10012677/


 赤星さん元気かなあ。25年ぐらい前に飲みに行ったことがあります、確か。



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