セックスじゃないよセクステットだよ

　誕生祝いに中山智保子さんにもらったフィッシュアイ・カメラ「demekin」なるもので写真を撮ってみている。トイカメラなのでファインダーがないも同然。しかも、まだ現像していないので、どんな画が撮れているのか、いや撮れていないのか、ちっともわからない。新鮮だわ、この感じ。

　

　昨晩は［赤坂BLITZ］にて菊地成孔ダブ・セクステット。川勝正幸さんの最新刊『21世紀のポップ中毒』（白夜書房刊）に「冠婚葬祭以外でスーツを着るのは、クレイジーケンバンドのディナーショウか菊地さんのジャズ・ライヴに行くとき」というようなくだりがあったのを思い出して、急遽ネクタイ＆ジャケにしてみる。まあお洒落。そこまでは良かったのだが、やや夏バテ気味なのと日曜の「スライバテ」が重なって、アタマの30分ぐらいで一度寝ました。まあ正直。しかも、まさにその刹那、遅れて席に着いた松尾潔＆吉岡正晴ご両人にしっかり目撃されましたあ。反省。

　

　しっかし、このバンド（菊地成孔+類家心平+坪口昌恭+鈴木正人+本田珠也+パードン木村）はなんだか凄い。緻密な暴れん坊、繊細な反逆とでも言えばいいかしらん。ここのところで観たストレートなジャズ・ライヴといえば5月のソニー・ロリンズだったわけですが、ロリンズのオヤジが「日曜日に庭でバーベキューでもしているような」風情のプレイだったの対して、こちらはスペインの［エルブジ］の風情とでも申しましょうか。行ったことないけどさあ（笑）。実験を旨味に変換するシェフの仕業。調和のとれた乱痴気騒ぎ。ま、ということは、すなわちジャズ。事務所で久しぶりにオーネット・コールマンを聴く。

　

　とまあ、ちょっとアタマのいい人のような気になったところで（笑）。黄色ファンキー部からの連絡としては、明日、SUPER BUTTER DOGのベストならぬベター盤、3つのスタイルでリリースです。解散まぎわのバンヂージャンプ。

　

　ファンキーつながり。オーサカ・モノレールでおなじみのシャウト・プロダクションズさんからは、10月22日リリースのザ・たこさんのマキシ・シングルのサンプル到着！ タイトルは「チャンヂャ＆キムチ, or DIE!!!」。ぎゃはははは。あ、笑ってすいません。大真面目な（?）ブルース・ファンクであります。新春にまたマキシ、来年夏にはアルバムも出る模様。このザ・たこさん、なんじゃそりゃという方は、自分で調べてください。ワタシもよく知りません（笑）。とにかくね、前作『ナイスミドル』が最高に良かったのであります。路上で発泡酒！

　

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