アイザック・テリー・黒ホッピー


 遅ればせながら追悼しようということで、次号「Black Music Review」誌原稿でアイザック・ヘイズさん。追悼のつもりが書いてみたらギガ駄文。ほえほえ。申し訳ないので朝からすっとベスト盤聴いたり、『WATTSTAX』の映像見たりで、濃いです。1942年生まれ……ということは湯村輝彦師匠と同い年ということに気づいた。


 Ultimate Isaac Hayes: Can You Dig It (W/Dvd) (Dig) Hot Buttered Soul ワッツタックス/スタックス・コンサート [DVD] 決定版ヘタうま大全集 (キンテリの王様ブックシリーズ) 痔慢!!―30年つれそった“愛いヤツ”へのラブレター (ノン・ブック)


 アイザック・ヘイズ聴きながら[ビルボードライブ東京]案件校了。昨日は1周年記念パーティーも無事終了。トムセン陽子さんに司会をお願いしたんですが、想像以上に素晴らしかったであります。彼女はよい。飲み込みが早い。上手い。シャキっとしていて上品。さすがです社長!←誰だ(笑)。

 そのパーティ会場では、ピーター・バラカンさん、吉岡正晴さん、松尾潔さんというお3方が立ち話していたのは印象的。ブラック・ミュージックへの関わり様が三者三様なのも面白い。大人の音楽のある場として、いい景でありました。


 話は変わりますが。新宿思い出横丁に、なぜか際グループさんが進出したモツ焼き屋があるんですけどね。そのカウンターにて、ワタシがチレ焼き(脾臓ですな)なんぞをもそもそ喰いながらフローズン・ホッピーをぐびぐび飲んでいたと思っていただきたい。隣のヤング3人組の話を聞くともなしに聞いていたら、その中の女の子がやにわに「ワタシ、森の石松が好きなんですよ」と言い出したのである。へええ、そりゃお若いのにおめずらしい。喰いねえ喰いねえモツ喰いねえ。
 その女性は、清水の次郎長好きのお父さんの影響で小さい頃から石松(ガッツじゃない方)の人形だかお守りだかを持たせされていたとかで、とにかく石松が好きになったのよねん、と。その辺からホッピーがまわってまたぞろ物思いにふけってたので、その後の細かいところは聞いてないんですが、ふとまたそちらのお席の会話に耳が立ったらですな、その女性が「でもねえ、信じられないよね」というよなことをおっしゃったのであります。次郎長や石松、つまり世間的には「悪い人」を幼い娘に憧れさせるなんて、というような意味で。
 そして、最後にこう言い放ったのである。

 「だってさあ、泥棒だよ、どろぼう」


 ん? 泥棒……だったっけ?



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