シンコが食べたい(本文とは関係ありません)
先日、急激にさんまの蒲焼きが食べたくなって、某スーパーの缶詰コーナーにさしかかった時のことである。ふとね、棚を眺めていたら、こんな缶詰があるではないですか。
「更生之素」
うわ、なんだろ、これ。当然、手にとってみるワタシ。するとさらに「伊佐農林高校産」の文字。この段階でちいともナカミがわからないではないか。なんなんだ、更正の素。しかも高校で作ってるんだよねえ。はっはあん、これはあれか、いわゆるひとつの青春ドラマ的な、「ちょっとグレちゃった友だちを励ます言葉をクラス全員で缶にぎゅっと詰めました」的な、アレか。←的なってなんだよ(笑)。
もしかして、コレを開ければワタシも更正できるのであろうか。何から?
まず買った。ナカミもわからないのに。値段は……たぶん500円ぐらいだったはず。他のものと一緒に買ったからわかんないのね。ナカミも知らず値段も気にしない。これぞ男の買い物だ、わっはっは。それはいいとして。調べました。調べようと思ってよく見たら「更生」じゃん。更正じゃなくて更生。ああせいこうせい更生之素。
なんとこれは「品名:みそ加工品(豚みそ)」だったのであります。しかも昭和7年からあるそーだ。鹿児島県・伊佐農林の校長先生がですね、大恐慌のあおりで荒廃した農村経済と健康の「更生」を目指して、鹿児島特産の豚を使った加工食品を発案したのだそうであります。へえ〜。偉いぞ校長先生。これって有名なの?
余談だが、その「鹿児島県立伊佐農林高等学校」には「ダチョウ牧場」なるものがあった。聞いてないよ〜。くるりんぱ(と、ヅラを戻す渡辺祐づら)。
かくして、謎が解けたところまではいいのだが、まだ食べてないのである。忙しいのである。白い御飯を買ってくる暇がないのである。だからデスクに置いてあるのである。
♪デスクにはハイライトと更生の素。どこにでもありそうなオフィスの風景。ないないない。しかも、ワタシはハイライトを吸っていないのである。
結局の処、ワタシは何から「更正」すればいいのか、というハテナマークだけが残ったのである。