秘してなおハミ出している
昨日のJ-WAVE PLATOnのテーマは「オトコ心」。早い話が「女性がどうすればオトコの心理の弱点をつけるか」という話題だったわけで、曰く「潤んだ上目遣いで見つめながら」「軽くボディタッチしたりして」「ワタシ、メガネに弱いの」「こんなに楽しいの初めて！」「ちょっと酔ってきちゃった」「もっと話を聞かせて」と言ったりするとオトコはコロリ、という、まあ、言ってみればキャバクラ嬢ないしは遊女の手練手管みたいな話でありまして（笑）、失礼をばいたしました。
そういやあ、落語の中には、一人にお酒をお酌しながら一人の膝に手をやって、もう一人に流し目をくれながら話しかける、という手練で三人のオトコの気をそらさないという強者が出てきますな。江戸時代からオトコもオンナも何も変わっちゃあいませんやね。
そこでちょっと言い足りなかったのでオノレで補足を捕捉。そういうテクニカルな「女性らしさ」というのも、結局はオトコの方が「女性のナカミ」として感じられるかどうかが問題であります。つまりは、内側に秘した想いが「オレにだけは」吐露された、という優越感。「ワタシ、メガネに弱いの」というフレーズも「ワタシ、メガネが好きなの」ではダメなのであります。「弱い」という言い方が「本能的に好き」という「抗えないモード」に聞こえるところが味噌でありますな。本音と映る。
番組中に話題になったのは、「隠してあるモノがチラリと見える」ことの艶気について。髪に隠れたうなじ然り、耳然り、足首然り。「ブーツを脱ぐ仕草にグッとくる」なるご意見も披露されましたが、それもソコでしょう。着エロなんつうジャンルはまさにココの寸止め。ストッキングに至っては薄く滑らかに結界を結んでいるというかなりの上物であります（笑）。隠してある、ということはつまりは「恥ずかしい」ということでありまして、恥ずかしいところがちょいと見える、というその塩梅が艶っぽい、と。
となれば、内面に隠れていた心理が外に出ることも然りなのではないかしらん。他人には言えないけれどアナタには、とまあそんなセリフにオトコは弱い。なにしろ「オトコは全員、生涯高校2年生」（渡辺祐談）なのでありますから、ちょいとくすぐられるとすぐに調子に乗る。お調子に乗ってお銚子の本数も乗せてハイお時間ですお勘定また来てねん、となるのではないかしらん。
お愛想とわかっていながらその言葉に乗っかる、まあそれはそれでいいのだが、その挙げ句に酔いが冷めればなんだか欺された気分だけが残存することも多いわけで（当たり前）、どうにも冥利が悪い。
だからこそ、シロート衆はできれば「内から出た真」として「ワタシ、メガネに弱いの」と言って欲しいと思うのであります。なんつうか心理的チラリズム。その了簡、想い、趣味嗜好、音楽やらなにやらへの感じ方、そして風を感じるココロまで、手練れになるより、チラリ上手な「天然」を磨いていただきたいものなんですがなあ。
考えてみれば、この「秘していたものが外に出る＝お色気」というのは、昨晩話題となった「オトコの巨乳好き」にも、当てはまる気がしてきた。おっぱいは恥ずかしい。がしかし、グラビアなどを飾ってらっしゃるお嬢さん方ともなると、かなり出ちゃってる。ハダカという意味ではなくね。秘しておくべきものが「極端に外側に出っぱっている」のである。
昨晩、番組をご一緒した松金洋子さんは「SPA!」のグラビアン魂で例のアノ二人から「全身が性器のようだ」とコメントされて「とても光栄でした」とおっしゃっておりましたが、そのコメント通り、外側に出すぎている。それをまたうまいこと出させるプロの手にかかっているのだから、ましてやである。
極端に出ている。がしかし着衣に（ちょびっとだけど）隠れている。それが「秘するを露わにする」の妄念の先っぽを刺激するのではないかしらね、巨乳。乳間強調のお姉様方もまた然り。ひさうちみちおさん用語で言うところの「アソコ」もね、隠れているからいいのである。ま、この時代、隠れているといっても、これまたちょびっと隠れているヤヤハミではあるが。節布、または省布である。エコです。
なんの話だったっけ（笑）。
「オレは酔わないでSEXするような恥知らずじゃない」というフレーズを誰かの文章で読んだことがある。誰だっけな。いずれにせよ含蓄のある言葉である。「家庭に仕事とSEXを持ち込むな」という賢人の教えもある（笑）。恥ずかしい、という心持ちが実は人生のアソコに作用しているんだよなあ。
文章を書くのもかなり恥ずかしい。いわんやblogをや。完全なハミダシである。
いったいぜんたい何が恥ずかしいのか。ふと思う春の宵なのである。
【今日のB型的○○○／「人に全てを明かさない事を、こっそり楽しむ」】
ま、そういうことで、ノーコメント（笑）。
今夜はMUTE BEATに行ってまいります。
