激買い寸止め通信
仕事の合間に資料探しと称するTOWER徘徊。ソウル/R&Bの再発コーナーに滞留。いいねえ、ここのところの再発関連。レア盤ざくざく。DJカルチャーって実は中年殺しなんだよなあ。試聴の末に買っちゃった盤をざざっと。
THE ENTERTAINERS『ジ・エンターテイナーズ(紙ジャケット仕様)』
マイアミ・ソウル〜。軽さがグッドな軽量サウンド。夏向き。
ACE SPECTRUM『インナー・スペクトラム 』
コレはいいっす。文句なしのNYアーバンソウル。1974年作。
ジェームス・テイラーの「DON'T LET ME BE LONELY TONIGHT」もやってます。
THE ISLEY BROTHERS『フリー・ソウル・クラシック・オブ・アイズレー・ブラザーズ 』
FREE SOUL版ジ・アイズレー・ブラザーズ名曲集。コンパイルの中身は後日詳報予定(下記に追記しましたあ)。
ちなみにこっちには「DON'T LET ME BE LONELY TONIGHT」は入ってませんでしたあ。
GERALD LEVERT『In My Songs』
買いそびれてました、ジェラルド・リヴァート遺作にして最新作。
そういう「想い」も合わせ技でしみじみ聴く。惜しい、ホント惜しいよねえ。
【追伸的「FREE SOUL盤/ジ・アイズレー・ブラザーズ」鑑賞記】
はい、雨の月曜日。朝からガンガンに原稿書いてましたが、その間、ずっと上記FREE SOUL盤『フリー・ソウル・クラシック・オブ・アイズレー・ブラザーズ 』聴いておりました。いいですね、何がいいかといえば「黒くない」(笑)。そこが出色、コンピとしての個性が出てる。
まずオープニングが「LOVE THE ONE YOU'RE WISH」です。そうです、TOKYO NO.1 SOUL SETもサンプリングに使ったあのギターが入ったカヴァー曲(元はスティーブン・スティルス)。このナンバーや「HELLO IT'S ME」(逸見さんの歌・嘘)、さらにこの盤には入ってませんが「OHIO」とか「DON'T LET ME BE LONELY TONIGHT」とか「IT'S TOO LATE」とか、いわゆる白人シンガーソングライター系のナンバーを早い時期から平気でカヴァーしてたのがアイズレー。クロスオーヴァーなんですね、元来が。そこに先見の明あり。そういう意味ではアイズレーの「TWIST & SHOUT」(1962)がビートルズ他にカヴァーされているのとバランスとれてるのよねえ。いってこいです。一週間に十日来いです。←それは違います。それこそ8デイズ・ア・ウィーク。
その「LOVE THE ONE YOU'RE WISH」で始まって、全体にフォーキーな展開のナンバーが並ぶんですよ、この盤。「THAT LADY」は入っているものの、「IT'S YOUR THING」「FIGHT THE POWER」あたりのファンクチューンは入ってない。なんていうか「いい人サイド」っていうか(笑)。特に近年の(R.KELLYとの競演以降の)、ちょい不良どころかすんごく怖そうな「悪ロナルド」になってからのあの濃ゆい感じはどこにもありませ〜ん。「BETWEEN THE SHEETS」ですらさわやかそうに聴こえる(笑)。コンパイルするってすげえ。さすがFREE SOUL、がーさす、橋本徹。
その橋本徹さんがライナーでオープニング曲「LOVE THE ONE YOU'RE WISH」について「ロックもソウルも分け隔てなく聴く僕らの世代を虜にした象徴的な曲だ」と書いてらっしゃいますが、このCDを貫く芯は、まさにソコでしょう。DJカルチャー以降の聴き方選び方並べ方。全体の構成としては、朝っぽいテイストのナンバーからややアゲ気味の午後っぽいナンバーがあって、黄昏時があって、夜が来る……というイメージの並びです。
というわけで「悪ロナルド」も大好きなワタシにとっては、「いい人」モードの時に聴くアイズレー盤が生まれて、それはそれでアイズレー好きとしてとっても助かったのであります。
とまあ、なんか普通にCD紹介書いてみました。さっきアミューズさんに打合せ行ったついでに渋谷[亜寿加]で排骨ラーメン(&水餃子)。食いすぎた。眠くなった。大人の書くことじゃないね(笑)。
あ、ちなみにコメント欄でmikeさん激賞のACE SPECTRUM、
「Just Like In The Movies」が入ってる盤はこちらですね。
書いてることがバラバラでわかりにくいblogだな、我ながら。