昭和の残骸だねオレも

代替文


土曜日絶賛仕事中。昨日J-WAVEの番組の選曲ロボ1号ことチーフ“アウトドア”ディレクターと話していて、ここのところ「昭和のウミ」みたいなものがずいぶんと出てきますなあ、なんて話に。プロ野球界しかり。オトナに“お金をあげる”って言われても、おいそれとはもらっちゃいかんぞ、青少年。


 とまあ、そんなフレーズを過去にも書いた記憶あり。探しました〜。ありましたあ〜。ここで蔵出し。2004年8月の原稿ですよ。J-WAVEのWEBに書いたヤツね。3年前。オリンピックがあった年なのね。長嶋ジャパンですよ。近過去思い出しながら、週末のお供にどうぞ。

渡辺祐駄文蔵出し「ねずみ穴はやったんべえな」】


「昭和なリアクションを考える」


 驚きました。長嶋ジャパンが戦ったカナダチームに、昨年スワローズに在籍してたベッツ選手がいるじゃないか。知らなかったなあ。タイガースのウィリアムスは結局打てなかったしなあ。残念準決勝。ワタシもフツーにがっかりした一人ですが、へこたれてばかりはいられません。ここからはまた切り替えてニッポンのプロ野球を盛り上げなくてはいけません。そのためには、スワローズが7.5ゲーム差(火曜現在)をひっくり返しての逆転優勝がオススメです。スワローズ8連勝、ドラゴンズ8連敗で並ぶわけだし。で、もつれにもつれた結果、9月30日の神宮(ヤクルトVS中日)で延長10回裏とかにスワローズがサヨナラ勝ちして優勝!できれば最後はオリンピックで頑張った宮本で決める!うわっはっはっはっはっは。……寝不足です。

 でも、その前にオーナー会議があったなあ。どうなるんじゃ、プロ野球界。オトナに「お金をあげる」って言われても、おいそれとはもらっちゃいかんぞ、青少年。

 今週(8/27)のe-STATION BB(注:2004年当時)は、「オリンピックを盛り上げたヒト」で5時間30分(注:これも2004年当時)。キャスター、解説者、そして応援のヒト、家族などなど、気になったヒトに関するメッセージをお待ちしています。ま、このワタシがそうであるように、恐らく皆さんも、誰とどんな話したか忘れちゃってるぐらいにオリンピックについて語りきっちゃってると思いますが、ここが最後の踏ん張りどころですから(笑)。いや実際問題、今年の夏は暑さに負ける「夏バテ」に加えて、オリンピック寝不足による「五輪バテ」もありますな。9月になったらニッポン中で「五輪バテ」のヒトがバタバタ倒れてるんじゃないかと、今から心配だ。そう考えたら、あんまり踏ん張らない方がいいですね。踏ん張らない程度に、どしどしメッセージをよろしくデス。

 あ、「どしどし」を使ってしまった。みんしる姐さん用語でした、どしどし。ついうっかりカメラのことを「写真機」と呼んでしまうみんしる一家ですが、これも古いよなあ、どしどし。辞書的には「物事が続いて起こる様」というようなことのようですが、いったい元はどこからきたんですかね。足音も「どしどし」だから、どんどん歩いてくるようなイメージですかね。なんか「積もるような」感じもありますな。どしどし。だからハガキとかだとちょっとしっくりくるのかもなあ。でも、メールをどしどし送ってください、って言うと、ちょっと微妙(笑)。

 先日、テレビを見ていて気づいたんですが、物陰から出てくるときなんぞに「じゃーん!」って言うのもスタれてないですねえ。なんかのVTRで普通に言ってたもんなあ、若い女の子が。これはまあ、「がーん!」とか「しーん」と同系列のマンガ用語のひとつであります。マンガだとコマの中に書いてあったり、アニメだとSEで出たりするんだけど、現実だと文字も音も出ないから口で言う、と。がしかし、この「じゃーん!」に関してワタシが思うに、いくらテレビやマンガでOKだからと言ってもワタシのようなおっさんが日常の場面で使うと、かなり引きますよ?`。会社のドアの陰に隠れていて、女子社員が通るのを見計らって「じゃーん!」とか言いながら登場したら、それだけでセクハラ裁判です。部下の社員に「課長、今日は昼メシどうするんですか?」って聞かれて、おもむろにバッグからお弁当を取り出しながら「じゃーん!今日は愛妻弁当なのです!」とかね。部下もリアクションに困るだろうなあ。

 しかも、これが高じて「じゃんじゃじゃーん!」ともなると、かなりのおやじ上級者です。ではここで、そんな上級おやじ用語をおさらいしておきましょう。

登場シーン=「じゃーん!」「じゃんじゃじゃーん!」
驚いたとき=「がちょーん!」「がびーん!」
がっかりした時=「かっくん」「がっくし」「バンザイはなしよ」
立ち上がるとき時など=「シュワッチ!」
嬉しいとき=「ルンルン気分」
励ます時=「ドンマイドンマイ!」「ガンバガンバ!」
綱引きの時=「オーエスオーエス!」

 それでは、今日のレッスンはこの辺で。来週は「おやじの音楽駄洒落について」です。蟹江ウエスト敬三、みたいな。


(初出:2004年8月@J-WAVE e-STATION TASKBAR)