雪を見たかい?


 ビックリしたなあ。雪降りましたね(東京圏)。花冷えの雨。春雷。そして雪まじり。なにやら胸騒ぎのする卯月。疼きじゃないよ。うなずきでもない。いわんや「うなずきマーチ」をや。


 胸騒ぎと言えば[六本木ヒルズ]でケムリで避難騒ぎ。「金曜だけのパートタイム・ヒルズ族」としては他人事じゃないっす。大丈夫なのか、みんな。


 胸騒ぎと言えばスワローズ。昨晩までに開幕4連敗。本日は春の嵐にて神宮中止。ほっとしましたあ(笑)。でも、今日やってれば増渕投手のデビューだった模様。ちょっとやって欲しかった気もする。いや、しない(笑)。出直し休暇ですよ〜。


 なにせ応援しているチームが弱いのは、やっぱりココロによくない。カサカサする。うっかり悪口を言ったりしちゃうような、オノレの中にある「悪オレ」が顔を出さないようにしないといけまへん。そこで今日は朝からDEPAPEPEがインディーズ時代のナンバーを弾き直したアルバム『BEGINNING OF THE ROAD ~collection of early songs~』(4月25日リリース)を聴く。優しくなれるわあ。佳き音楽は人に優しい。地球にも優しい(たぶん)。佳き音楽をバックに幸せとか悦びとかを噛みしめる時間、その基本動作って大事。当たり前すぎて誰も言わないかもしれないけど……とまあ、このへんのことを講談社「Style」の次号に書きましたのでOLの皆さんは読んでください。
 朝からDEPAPEPEでだいぶ柔らか仕上げなココロになったので、バランスを取るためにインストつながりでPE'Z『起きて寝る -FUNNY DAY & HARD NIGHT- (初回限定盤)』(発売中)を聴く。なんだよ、そのバランス。音楽が喧々囂々いってますな、PE'Z。疾走感強烈。これはこれでよい刺激です。おりゃあ。
起きて寝る -FUNNY DAY & HARD NIGHT- (初回限定盤)



 朝からと言えば、カレーが食べたかったのである。意味はわからない。カレーとはそういうものである。そこで気分転換ついでに渋谷[サムラート]でマトンマサラ。カレーと羊。オレ史上ほぼ最強(笑)。東京タワーの[東京カレーラボ]行きたい。自称カレスケくんである。レコスケくんのパクリである。


レコスケ』と言えば、本秀康さん、『ワイルドマウンテン 4 (IKKI COMICS)』発刊おめでとうございます。ゆるく、くだらなく、しかして切ない。いい作品ですなあ。漫画の中の時間経過が独特で好き。本ペースって感じ。
ワイルドマウンテン 4 (IKKI COMICS) ロング・グッドバイ


 妙にボリュ−ミィなカレー(ライス多すぎですよ[サムラート]さん)を平らげて、さらに気分転換ついでに書店立ち寄り。以前から気になっていたチャンドラー『長いお別れ』の村上春樹訳。タイトルは原題通りの『ロング・グッドバイ』(正確には「THE」がつきますな/早川書房)を結局購入。なんで今まで買わなかったのかしらん、と自問自答してみるに「重い本は持ち歩けないので嫌い」なのと「微妙に装丁がピンとこない」という理由でした。前者は「机に向かって本を読まない」という読書習慣なんでしょうがないとして(自分に甘い)、後者はねえ、なんつうかねえ、記念すべき春樹訳本にしては……という想いです、正直なところ。カヴァーがなんかちょっとぶかぶかしてるのも気になるなあ(他人に厳しい)。


 でも、買いました。やっぱり読みたいのですから。しかも、巻末の「訳者あとがき」が面白い(そこだけ立ち読みしました)。流石です、千駄ヶ谷[ピーターキャット]のマスター。←古い! 懐かしいなあ、バーボンいっぱい呑んだなあ。村上さんとは話したことなかったけど。そういえば村上春樹さんってスワローズ・ファンだよなあ。
 その「あとがき」に、翻訳作業のディテールを細かく書いてらっしゃるところは、大瀧詠一さんとかぶる。魂は細部に宿るなり。オノレを反省しました。


【オススメDVD】ロバート・アルトマン監督『ロング・グッドバイ [MGMライオン・キャンペーン] [DVD]』1973
舞台を現代(70年代)に移して描かれたマーロウ、ということで
賛否両論あるようですが、ワタシは好きでしたよ、コレ。
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