スピーディーにOVERJOYED

代替文


 土曜日。雨をみくびるな。朝から「タモリ倶楽部」収録に参加させていただきました。いつもヒルズ側から見ているので、テレビ朝日から六本木ヒルズを見るのは何か新鮮。あらためて物事の「アングル」の大事さを知る。たまに変えてみるといいみたいですね。現実的にも精神的にも。逆立ちするとか地面に寝っ転がるとか、いいんじゃない。
タモリ倶楽部」では、なんと遅刻せずにきっちり現場に入った安斎肇さんにもちらりとお会いしましたが、その安斎さんも含めてスタッフからも「痩せたね〜」と連発されるワタシ。そんなにですかね? しかも安斎さんはこないだ会ったばっかりじゃないですか(笑)。


 冬の選曲活動をしていて久しぶりにカーネーションを聴いてみて、やっぱりいい。キリンジも聴いてみたけどやっぱりいい。売れて、もっと。ついうっかり聴きこんじゃうもんで2時間ぐらいかかった。これとは別に今度の金曜のJ-WAVEの選曲も思案中。なんたって「ラジオギョーカイのオトナのジジョー週間」ですからして。なにかけようかなあ。オヤジ選曲だと叱られちゃうからなあ。でも若い子の曲、なんかつまんねがら(東北弁風)。果たしてこんなおっさんにスージは取れるのか(笑)。お楽しみに、ですね。


 本日はさらにスティーヴィー・ワンダー様のライヴ@さいたまスーパーアリーナ。正直に申し上げるとワタシ、スティーヴィーのナンバーは好きなのとそうでもないのがあります。この件は次号の「BLACK MUSIC REVIEW(BMR)」誌に書かなあかんのでここでは詳細省略しますけど、ワタシがSOUL/R&Bを愛する重要ポイントである「セクシー」とか「ちょい不良」とか「お酒飲みたい」とか「腰が抜ける」といった面に欠けるじゃないですか、ワンダー。「いい曲が多すぎる」ってことなんですけどね。スキがないって言うか。
 とまあ個人的には「すごくいい」のはわかってるのに「心底大好き」というわけじゃなかったりするという微妙な距離感。でもね、それがね、なんとね、今日のライヴはホントよかった。まるまるベスト盤にできるような選曲なんで悪いわきゃないんですけど、とにかく豊かなライヴを見ました。いい時間でしたよ、約2時間。明日(あ、もう今日か)にお暇な方は当日券ありそうなので行ってもいいと思いますわ。当日券あるかどうかは自分で調べてね〜。


 なにせJBも死んじゃったのである。いや、スティーヴィーがすぐ死んじゃうって意味じゃなくてね。死ななくたって歳はとるのである。全盛はそんなに長くないのである(経験者談←オレだけど)。全盛じゃないと来日すらしなくなっちゃうのである。いつまでも来ると思うな外人アーティスト。そうこうしている内にね、とっても大切にしていたはずの「興味津々」が喪失しちゃうのですよ、中年稼業。つまり「自分で自分がつまんなくなる」のですう。ねえ、ご同輩。


 なんか歳の話をしたもんで、スティーヴィー様の年齢を確認してみたんですが、1950年5月13日生まれですから現在56歳。えっと、ボクちんとは9歳違いかあ。え? それしか違わないの(笑)。中学生の頃とかもっとすんごい離れてると思ってたんだけどなあ。不思議である。そう考えるとやっぱすげえなスティーヴィー。いまさらながら天才だ。なにせデビューが早い。12歳の時(ワタシ3歳)。デビューがスピーディー・ワンダー。


 今日聴いた「OVERJOYED」は秀逸でした。ココロのベストテン入り。泣きました。オトナなのに。
 ちなみに帰り道に神保町の[咸亨酒店]でゴハン食べようと思ったら満席で入れず。こっちは泣きませんでした。オトナだから。


【BGM】STEVIE WONDER「OVERJOYED」1985
(アルバム『In Square Circle』収録)
In Square Circle