文字を描く人たちのこと

代替文


 金曜にJ-WAVE番組終了後、そのまま週末出張。ご無沙汰しておりました。とまあ書いてみるわけですが、誰に言ってるんだろう、と思うね、blogというものは。未だ我blogに慣れず。やや分裂気味のまま現在に至るのでありました。ホエホエ。デカパンだす。←意味はないですよ〜。


 その出張先でグラフィック・デザイナーで装丁家で「文字」を描かせたら右に出る者のいない、平野甲賀さんの小さな本『もじを描く』(編集グループ〈SURE〉刊)を発見。今年7月に京都で刊行、四六判60ページに平野さんの文字とそれにまつわるエッセイが綴られています。さっそく熟読。いやあ、その文章が素晴らしい。それぞれ10行程度の短い文章なのに、言いたいことがしっかり風情を持って納まってる。描いた文字はもちろん素晴らしい。ワタシが幼き頃からの文字好き=「活字中毒者(読書家じゃない方の)」だというのは以前ココでも書きましたが、ならばこそ、平野さんの装丁する本は、もうそれだけで買う気満々。装丁買いを辞さず生きてきました。創刊当時は平野さんがデザインしていた宝島(創刊時は「WONDERLAND」)の編集に関わることになったのも、何かのご縁と一方的に思いこんでいる。ワタシが関わった80年代当時、VOICE OF WONDERLANDの頭文字を取った「VOW」という名称を守ったのもどこかで創刊時の宝島、平野さんや編集者・高平哲郎さん、そして植草甚一さんへのリスペクトのココロがあったからでありますね(編集内容は比べるまでもありませんが……とほほ)。
 残念ながら、畏れ多くて、平野甲賀さんにお会いしたことはありません。なにかこう平野さんにお願いできるお仕事ってないかしら。頑張れオレ。
 この小さな本は、一般書店にはありませんが下のリンクから購入可能です。その他、平野甲賀さん関連書籍もリンクしておきます。


【編集グループ〈SURE〉】
http://www.groupsure.net/

文字の力』『平野甲賀「装丁」術・好きな本のかたち (シリーズ日常術 2)』(共に晶文社刊)


 ちなみにその『もじを描く』の中に、書の世界で「禿頭体」という書法がある、という一節がございました。ナナメ上から見たような書のスタイル、ということのようです。ほほお。この書法で「渡辺祐」って書いてもらいたいな(笑)。


 文字を描く、ということでは、ワタシはこの方のイラスト&文字のファンでもあります、イラストレーターの薙野(なぎの)たかひろさん。かわいい。あ、絵がね(笑)。本人はおっさんですから(失礼でしょ!)。そのナギノさんが毎年恒例のカレンダーを制作。青山ブックセンター他で販売中です。実にかわいいですぞ。詳しくは薙野さんのサイトで。


【薙野たかひろWEBサイト】
http://www.nagino.jp/

【薙野さん、チャリティ扇子展にも出品されてます】
http://www.recruit.co.jp/GG/index2.html


 薙野さんとは知り合いですが、全然お仕事ご一緒してない。いかんです。なにかこう薙野さんにお願いできるお仕事ってないかしら。頑張れオレ(リピート)。


 さあ、今日はこの後、中島美嘉さんをテーマにした『Style』誌音楽紹介コラム原稿、スネオヘアー様関連のミーティング、同じくスネオヘアー様の取材(@スペシャ)、さらにスペシャのエライ人と会見。うーん、どうも昨今のワタシ界隈では平野さんにも薙野さんにもお願いできる仕事……ないねえ。そこがモンダイだ。フリーライダーフリーランスのまま走る人)のみなさんの、どこかで共通のお悩みではなかろうかしらん。


【BGM@Xmas】『クリスマス・チップマンクス』1962-63
クリスマス・チップマンクス
なんとなくかわいいものつながり。声が高すぎ(笑)、
アニメ「チップマンクス」のクリスマス・アルバム。
チップマンクスもののコレクションは、
デザイナーのZUBAI岡田崇さんが猛者です。
http://home.att.ne.jp/blue/zubai/zubai-works/zubai.html
http://www.zubai.com/