ダメジンとじゃじゃ麺
やや宿酔の土曜日。ダメだねえ。カラダの中には昨夜のラム(アップルトン)が残り気味。しかも鞄の中にもラム酒のボトルが一本。うい〜。あのシガーで有名な「COHIBA」のラム5年モノ。ラム好き店主のいる池尻のBAR[SIURANA]にプレゼント予定。うまいかどうかはわかんないっす。ボトルのデザインがいいんで購入。店で開けてもらおうっと。ますますダメだ。
【池尻大橋/BAR SIURANA(シウラナ)】
http://tatata.net/siurana/
午後出社。田園都市線で三軒茶屋で降りて[じゃじゃおいけん」で盛岡じゃじゃ麺食べようと思っていたんだけど、寝てて乗り過ごした。トホホ。トホホついでに徒歩で渋谷公園通りを上って[チャーリーハウス]で排骨湯麺でも、と思ったのに準備中、またトホホ。安西水丸さんの文庫『大衆食堂へ行こう (朝日文庫)』を読んでたので、百軒店[とりかつ]に行く案も浮上したのだけど、麺のことでアタマいっぱいだものね。宿酔脳内麺満載。ぶらついていたら[たばこと塩の博物館]にて「ビバ・テキーラ!〜メキシコの伝統と文化」なる展示開催中(12月10日まで)。テキーラの元となった酒・プルケとタバコが神への供物だった、っていうつながりか? 塩も必須だしなあ、テキーラ。なんたってワタシの鞄と体内にはラム酒ですからね、これも何かの縁だろうってんで入館。入館料100円。ちょこっとした展示でしたが、原料になるでっかい竜舌蘭(アガベ・テキラーナ・ウェーバー・アスル)見たりテキーラ・アート見たり(けっこう濃くてよかった)、下の階で塩田の作り方見たりして「ほほう」とか言ったりして楽しい小一時間。そしたらなんと桜沢エリカ先生(ご家族ご一行様)に遭遇。元気な一家だ〜。先生も相変わらずお美しい。旧交を暖める。ここのとこVOWっぽい人脈との接触率高いですな、オレ。
盛岡じゃじゃ麺は、子供の頃から大好物。実は盛岡のね、かの有名な[白龍(パイロン)本店]があるブロックにウチの母方のじいさんの喫茶店があったのであります。名前は岩手公園(南部城址)が目の前だってんで[古城]ね。いいねえ、ネーミングのセンスが昭和(笑)。だって昭和40年代の話ですよ。岩手日報の並び、お堀はさんだ角のとこ(現在お蕎麦屋さん?)。二階が住まいで、小学生の頃は夏休みにずっといたりして、なにかっつうと食べてましたね、じゃじゃ麺(だから三茶[じゃじゃおいけん」は貴重なのよ、ワタシにとっても)。盛岡のあの界隈にオトナになってから行ってみると、まったくもって飲屋街ですな。小さい頃はそう思ってなかったけど、オレって子は、あんな飲屋街のど真ん中で寝起きしてたのか。そりゃダメだわ(苦笑)。
ちなみにウチの祖父(故人)は満州から引き揚げて、しばらくいろいろな仕事して、確か50代(60近かったかも)で喫茶店オープン。最初は夜にカクテルなんかも出してたようでして、珈琲の淹れ方からカクテルの振り方まで独学で覚えて店始めちゃったというヒトでした。どうもそこんとこの独学調な感じは受け継いでいるように思われるなり。そりゃダメだわ(照笑)。晩年も晩酌とタバコはやめませんでしたしなあ。
ついでにオレの親父も大酔っぱらい。両方の血筋じゃ、そりゃダメだって。
ダメついでに最近購入した東直己『駆けてきた少女―ススキノ探偵シリーズ (ハヤカワ文庫JA)』(早川書房・ハヤカワ文庫)から、飲み助ならではの酔文を無断引用。
「ちょっと長い付き合いのママである、というただそれだけのことで、店自体はいかにも平凡なスナックであり、なんの面白いこともないが、ロン・カーターを中心とした選曲のセンスは悪くない。それに柿の種は、常にパリパリに乾燥して、噛み心地抜群なのだ。だからたまに顔を出す。」
うきゅ〜、たまらん。ススキノ行きたい。柿の種のこと書いてるだけなのに、飲みたくなるじゃないか! 東さん、イーネッ!
あ、麺の件ですが、この後で[チャーリーハウス]にリベンジ予定。
【BGM】RED GARLAND TRIO『GROOVY』1957
東直己の小説だと、スナックにてロン・カーターですが、
ワタシはジャズのベースはポール・チェンバースから逃れられないだす。
ぎーこーぎーこー(ベースを弓弾く音)。ちなみにレッド・ガーランド(piano)、
ポール・チェンバース(bass)、そしてアーサー・テイラー(drums)。
「柳よ泣いておくれ(WILLOW WEEP FOR ME)」は常に、誰でも、必ず、いい。