ちょいと小腹が北山です

代替文


ビルボードライブ東京]のフリーペパー最新号ができました。これが表紙です(トンボ入り)。ぜひチェックを。クリスマスですよ、もう。

 お腹が空いたことを「腹が北山」(落語界用語ね)。京都では北の方から晴れてくるところから「(空が)澄んでくる」「空いてくる」とかけた洒落だとか、単に「腹が(すいて)きた」の地口だとか。いずれにしても北山時雨。お仕事終わらせてメシ行きたいッス。


 マイケル・ジャクソン THIS IS IT デラックス・エディション(初回生産限定盤)


 ラジドのオンエアでも思わず語ってしまいましたが、『THIS IS IT』によってワタシ(たち)は、初めて「不完全なマイケル・ジャクソン」を見たのであります。「プロセス」という名前の、本来の観客にとっては「必要のないもの」であるはずの。

 本来の観客になれなかったので、それが見られた、という現実。ワタシ(たち)にとっては、容赦なく進む時間が少しだけ巻き戻されたわけですが、そのパフォーマンスの「不完全」は、もう進むことのないマイケルの時間を象徴していたりする、と。

 不完全の完全なのだ。それでいいのだ。記録することの意味がわかったね、『THIS IS IT』。

 現在、生では聴けなくなっている談志家元の落語を記録する文庫シリーズが出始めました。聴くが本来ではありますが、読むとまた別の奥行きを発見。家元の話芸ならではの言葉遣い、それを文章に表記する恐ろしく個性的な技法にも全員注目。聴いただけじゃもう意味のわからない江戸な言葉も「ああ、こう書くのか」と腑に落ちたり。CDやDVDと合わせて読むとなおよろしいかと思われますが、そういうことをする人を世間ではマニアと呼びます(笑)。


 談志の落語 一 (静山社文庫)



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