昔はジョージ・ベンソンとかちょっとも


 グッと来なかったんだけどなあ。40歳を過ぎた頃からよくなりました。ビートルズやっているゆるゆるのアルバムとか、けっこう好きになっちゃった50歳。たぶん刺激的なミュージックを噛むための歯茎が弱ってきているのであります。おほほ。

 アビイ・ロード

 そのジョージ・ベンソンさんの8月19日リリースの新譜のサンプルをいただいたんですがね、「の」が多いですね、この文章。プロデューサーはマーカス・ミラー。いきなり1曲目が「DON'T LET ME BE LONELY TONIGHT」です。ジェームス・テイラーの、っていうか、ワタシのような人間にとってはアイズレー・ブラザーズの。他にも「RAINY NIGHT IN GEORGIA」とかね、ダニー・ハサウェイ「SOMEDAY WE'LL ALL BE FREE」とか演ってます。もうね、気持ちいいぐらいに軽い(笑)。ジョージ・ベンソン66歳。

 先月のこのblogでワタシの携帯電話の「変換候補」の謎について書いたわけですが(この日を参照願います)、その時に指摘した「くれ」と打つだけで「クレイジーケンバンド」が候補上位に上がってくるといった一連の「J-POP変換候補」にはもう慣れた今日この頃。ところがですよ、それを超えると言っても過言ではない変換候補が出た。出ちゃった。ぴゅ。

 その時、ワタシは「エルサルバドルってどこだっけ?」と思って契約しておる三省堂の辞書サイトに「える」まで打ち込んだのである。なんで「エルサルバドルってどこだっけ?」って思ったかはこの際どうでもよろしいのであります。とにかく「える」まで入れたと思っていただきたい。

 そしたらね、「エルサレム」とか「エルメス」とか(これも凄いけど)といった上位陣のすぐ下あたりにですよ、そう順位にしたら10コ目以内の候補にね、こんなのが出てるのです。

エルコンドルパサー

 ほわっと? エル……コンドル……パサー。うひょう〜。ヤングの諸君にはおわかりがないと思われますが、正しい昭和34年生まれであるワタシはすぐにわかりました。これはサイモンとガーファンクルでもおなじみの「コンドルは飛んでいく」の原題ではありませんか!

 ほわい? なんでココに「コンドルは飛んでいく」が表示されるのか? もしかしてこれは熱烈なサイモンとガーファンクルファンの仕業なのか!

 ……と思ったら違いました。これはアレだ、馬の名前の方なわけですね、つまり。競馬の、ほら、90年代末に活躍した。なーんだ。

 なーんだぢゃありません。新たな疑問がわいてきたぞ。世間では「える」と打って「エルコンドルパサー」が出ることを喜んでいる人がどれだけいるのか。どんだけ携帯電話で「エルコンドルパサー」のことをメールに打ったり、どこかに書き込んだりしてるんですか、世間の人は。どうなんですか、ほしのあき

 ちなみに「じょーじ・べんそん」と打ち込んでみたところ、変換候補のトップに出たのはコレでした。

「ジョージ・弁村」

 まったくもって需要と供給について考えさせられるったらありゃしないのである。お腹が空きました。それは、滋養と今日喰う。深い意味はありません。



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