編集は自動化されようとしているわけで
昨晩は、男ばかり7〜8人で韓国料理に行ったりしておりましたが、途中から山田玲奈(のようなもの)や、全身白い飛び道具のような女の人が現れては消え、空からビールが降ってきたりして、なんだか夢のような夜。サムギョプサル。カムサムニダ。
なにかと忙しいというのにですな、大量に注文していたドナルド・E・ウェストレイク(昨年大晦日に亡くなりました)の文庫本やら、大西ユカリさんの強力新譜『HOU ON』が届いたり、そして何よりザ・たこさんのブランニュウ・アルバム『ベターソングス』も着いちゃったあ。SCOOBIE DOも来てるし、もうね、大騒ぎです。ファンキーにもほどがあるだろ(笑)。
- アーティスト: 大西ユカリ
- 出版社/メーカー: Pヴァイン・レコード
- 発売日: 2009/05/20
- メディア: CD
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発売が近いところからご紹介すると、大西ユカリさん。いいですよ〜、このアルバム。歌謡R&B極まれり。吾妻光良&ザ・スウィンギン・バッパーズとの共演曲あり。その名も「新世界物語」。笑いますよ〜。その曲の次に入ってる「MARU-CHO inside out」もヤバい。マルチョウですよ。そりゃ大騒ぎでしょ。
大騒ぎといえば、mixiである。もうご存知の方も多いとはmixiの「忌野清志郎 RCサクセション」コミュに「著名人の追悼コメント」というスレッドがあるのである。いろいろな方がblogやHP、はたまたテレビやラジオなど各種メディアで発表した追悼コメント、追悼発言、追悼日記をコピペしたり書き起こしたりしているわけですな。現在352件。コピペに関して著作権がどうのこうのという話はここでは置いておく。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=42253243&comm_id=7765
まず、「便利」です。もちろん「リンク集」にすることもできるでしょうが、いきなりそこに本文がコピペされていることで、いろんなblogに飛ぶ手間暇がいらない。一冊の本のように、そこですべてを読んでいくことができるのだから。ずっと読んでしまった、ワタシも。そしたら弊blogもコピペされてましたけど(笑)。
過去においては、こういうことは「後で本になった」ことなのだ。編集者が著名人に追悼コメントを依頼して、それを出版して、読者にお金を払って買ってもらっていたのだ。「編集」は、もうただで、ダータァで、「読者」が、全員で、WEB上でする時代なのだね、と、WIKIも含めて、ここから先にある「編集」を考えるのでありました。
職業としての「編集者」は、職業としての「編集物」を、もっと開発しなければ駄目なのかもしんない。
そして何よりすげえな、と思ったのは、そこにある「コメント」のほとんどすべてが「経過時間」を持っていることだ。ボスが亡くなったというその一報の、まさに直後から始まって、じわじわと時間が過ぎていく、blogという「日記」の習性を集成。戸惑い、怒り、冷静、沈着、カナシミ、哀悼、追悼、感謝、想像、妄想、憶測、そして自戒、述懐。そのどれもが「リアルタイムの驚き」に満ちていたりするわけで。これは過去の「編集者が著名人に追悼コメントを依頼して」いた時代にはなかったことなのだ。同時代どころか、同時間なのだった。あらためて感心しましたね、IT革命。遅いですけんども。
余談ですが、ザ・たこさんの『ベターデイズ』には、「『初期のRCサクセション』を聴きながら」というナンバーが収録されています。偶然の必然です。ワタシがザ・たこさん好きになった理由の一端がきっとわかってもらえるさ、と思いました。
同じ時代を生きてきた、ということですね。ちょっとばかし先輩ですが。