時は金なり朱鷺は鳥なり
薫ちゃんへのプレゼントは決まりましたあ。さりげないもので。
今週号の「週刊朝日」の拙短文連載にてアンジェラ・アキさんの「手紙」に触れて、「時間を味方につけたプロジェクトは、現在の最大の贅沢」というようなことを書かせていただいたのである。彼女が15歳で将来の自分に手紙を書いてからの時間と、それを曲として1年間をかけて育ててきたという時間。さらには歌った中学生たちの時間。贅沢です。今週、J-WAVE Radio DONUTSにもアンジェラさんがいらっしゃるので、そのことはご本人にも伝えたいと思うのである。
なにせ「安い・早い・小器用」が求められる時代じゃないですか。IT革命以降、様々なことがカンタンになったおかげで、本当は「余時間」が生まれるはずなのに、実際には逆で、情報と作業に追われているわけで。しかも、不況。時間をかけられるかどうかは、実は現代の物作りの最大のテーマかもしんないのであります。
映画『おくりびと』もまた、時間を費やしてきた、そこんとこの凄味を感じますなあ。その結果の評価。「TIME IS MONEY」という言葉は、「時は金なり」ではなく、「費やすプロセスが価値を生む」というような意味に読み替えてもいいのでは。
- 作者: スチャダラパー
- 出版社/メーカー: エフエム東京
- 発売日: 2009/03/19
- メディア: 単行本
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さて。そんな時間をかけたプロセスもへったくれもなく(笑)、突貫工事中のスチャダラ本『ヤングトラウマ』。現在、たったイマ、弊社の会議室でメンバー3人、弊社の辛島いづみ、出版社の担当者さん、さらにマネージャーさんが雁首付き合わせて、ここをこうせいああせいと校正中。あはは、がんばってねえ。
本作りは急ピッチですが、スチャダラパーが過ごしてきた「あの頃」は満載。体験してきた、そのことに「時間」使ってます。使いすぎなぐらいに。