オレたちはガラパゴスペンギンだった


 このblogは渡辺祐本人が書いています。出川さんのは誰が書いたにせよ、「なぜ出川なのか」が最大の謎だな。

【今週の一本】
映画『BURN AFTER READING/バーン・アフター・リーディング

コーエン兄弟最新作。それだけでオススメ。くすくす笑いに満ちた「ダメ人間大集合」映画であります。ダメCIA捜査官のジョン・マルコヴィッチ(怖いぐらいにダメ:笑)、ダメ(だけど愛嬌のある)フィットネス・トレーナーのブラッド・ピット(笑ったあ)、ダメダメ財務省連邦保安官ジョージ・クルーニー(ダメ役もうまい)、そしてダメ婚活中のフランシス・マクドーマンド(『ファーゴ』!)、ダメきっつい奥様のティルダ・スウィントンなどなどが入り乱れてのバタバタ劇。がしかし、しっかりサイコ風味やサスペンス風味、心理のあややを含有、大人の痛いところをグサっと刺してくる。コーエン兄弟のダメボウリング映画『ビッグ・リボウスキ』が好きなムキにはたまりません。試写会場でお会いした町山広美さんも「おもしろかったっすね」とニヤついておりました。

4月24日(金)全国ロードショーであります。

【公式サイトはこちらです】http://burn.gyao.jp/


 試写会場でいただいたパンフレットを読んでいたら、ブラピとフランシス・マクドーマンドが勤めるフィットネス・クラブは「ニュージャージー州パラマスにある、かつてのタワーレコードの店舗だった建物が使われた」のだそうであります。そうなんですよ。アメリカではもうリアルCDショップは絶滅寸前。それに比べれば、我が国はまだまだパッケージ好きがいますからなあ。世界にも珍しい希少種がいまだに棲息する地域となっております。


 こういう風に、ある地方、ある国で独自の文化や独特の文明が発展するのを「ガラパゴス症候群」と呼ぶんだそうな。「日本の携帯」とかね。鎖国の名残か?


 その段でいけば「ソウル・バー」「ジャズ喫茶」なるものも完全にガラパゴスであります。フィラデルフィア・ソウルが好き、というのも、けっこうガラパゴスだったりして。

【今週の一枚】(正確には4枚だけど)
CD BOX『Love Train: The Sound of Philadelphia』』]

 

ラヴ・トレイン:フィリー・ソウルの全て

ラヴ・トレイン:フィリー・ソウルの全て

*輸入盤はコチラ

ワタシがガラパゴスペンギンとして敬愛して止まないフィリーな音源を集めたCDセット、4枚組で71曲入り。もちろんほとんどの音源は持ってますけんども、こういうのが出ると買ったりします。ガラパゴスなので。ソウル&フィリー入門編としてはもう究極的に素晴らしい。エディ・リヴァート来日記念にいかがでしょうか。

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