師走暖冬ムルギー完食納め

代替文


 うわ、もう22日だ。しかも、もう20時だ。いかーん、終わってない終わってない(泣笑)。それにしても今日は街は混むべえなあ。


 忙中閑星人として、ふと昼飯時に「そうか、そろそろいろいろ納めとかないといけないのではなかろうか」と思い立って、今日は渋谷[ムルギー]納めをしときました。玉子入り+辛口。相も変わらずそびえたつ白い御飯の山。白山。マウント・ホワイト。モンブラン。イタリア語ではモンテ・ビアンコ。完食。普通は食べ始める前に写真撮るよね(笑)。


 [ムルギー]の味について、変わったとか変わらないとか、旨くなったとか不味くなったとか、いろいろなご意見があるようである。ま、いにしえの味、という意味では変わったのかもしれない。ハッキリ言ってよくわからない。え? そうなの? いや、もちろんワタシも20年以上は食べているのではあるが、舌が上等ではないので、ちっともディテールを覚えていないのである。そこがグルメか否かを分ける分水嶺。いや、すべての玄人と素人を分ける分水嶺ですな、記憶力。残念ながら味素人(味の素に似てるね)なワタシとしては「今旨いと思えば旨い」のである。しかもですね、その佇まいが、どこか「ウチのじいさんがやっていた喫茶店盛岡市」に似ているのだ。記憶ははなはだしくたどたどしいが、年月に染みこんだ何かを頼りに生きている身としては、染みこんだ何かを発見する、そこのところには敏感なのである。


 先日、新宿[富久]の「テレビ映りが悪い」という一件を書きましたが、テレビがちゃんと映らないことに、なにかしらの体内共感成分が出るのである。ソコに映ったオバマさんやマンUを観ていたいのである。師走ってそういうもんじゃないですか。お酒はぬるめの燗でよくて、肴はあぶったイカでよくて、そしてテレビ映りは悪きゃいい、のであります。贅沢言わない、寸止め、諦め、そしてオレ様……という“客の了簡”であります。威張るな(笑)。


 前にも書いたかと思いますが(それも記憶がまだら)、お店というのは、お店側の事情8割、お客の個人的事情が2割ぐらいで成立しているのである。お店の事情も個人の事情も堆積しないからチェーン店はつまらない、という言い方もできるきゃもね。ワタシが先日の桑田佳祐「ひとり紅白歌合戦」でリアルに涙した1曲、「舟歌」はそこを歌っているような気もするのである。


 新宿駅最後の小さなお店ベルク 個人店が生き残るには? (P-Vine BOOks)



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