まだ3枚刃ですが、なにか?

代替文


 ほええ、なんだかんだでもう22時を回っておるではないですか。ちと疲れましたな(と、ここで珈琲&植木に水やり)。


 忙しいと言いながら、時折ヒゲのことなどを考えていたのである。ヒゲ。髭です。ワタシはどうもカミソリ負けがひどい。これは以前にもblogに書いたが、例年冬の時期ともなれば、2勝13敗ぐらいの負けっぷりである。今場所で言えば栃ノ心ぐらいの成績だ。はるばるグルジアから出てきたというのになあ。本名はレヴァニ・ゴルガゼでごわす。ごっつぁんです。


 Thank you, Beatles


 カミソリ負けの話である。そこでまあ、いろいろ対策をしてみた。まずスキンケアだ。やだねえ、おやじのスキンケア(笑)。語感がなんかこそばゆいぞスキンケア。とにかく眠る前とかにソレをケア。次いで髭剃り用のクリームやアフター・バームをエクスペンチブなモノに替えてみたのである。って言ったって女性の皆さまが使っているお化粧道具に比べれば安いものではありますが。


 これがね、かなりイイのだ。かつて白いタオルを真っ赤に染めた流血の大惨事はかなり免れている。これはほら、あれだね、「信長の野望」とかでも「治水」とかを怠ると、いくさとは別にすぐに洪水とかにやられちゃうじゃない。お肌の護岸工事もやっぱりしてみるもんだと思った。49年目にして。治水に続いて開墾、施し、そして兵の訓練も手をぬかぬようにな。はは〜。よし、そちに茶器をとらせるぞよ。


 以前、e-STATIONという5時間も5時間半もある番組をやっていた折に、あんまり番組が長いので「ヒゲも伸びちゃうe-STATION」というキャッチを思いついたことがあるのだが、いろいろ調べてみたら、ヒゲは「夜眠っている時に一番伸びる」のだそうだ。そうか、それで徹夜仕事をしているとあんまりヒゲが伸びないのか。


 タスクのヒゲは夜伸びる。寝るヒゲは育つ。朝起きる。ヒゲを剃る。この時がですね、一日の中で「自分の顔を見ている最長時間」だ。ああ(嘆息)。島崎藤村が老いと狂気を描いた短篇「ある女の生涯」というのを文庫『名短篇、さらにあり』(北村薫 宮部みゆき編)で読んだのだが、その中で主人公の女性が鏡を見て自分の老いに驚く、といった場面があった。ま、ワタシは毎日見ているのでそれほどじゃないけどねえ。


 名短篇、さらにあり (ちくま文庫) 名短篇、ここにあり (ちくま文庫)


 少なくとも、鏡の中にいる「流血している49歳」を見なくて済むようになったのだから、まいっか。だ・よ・ね〜。


 余談だが、『名短篇、さらにあり』の前に出ている『名短篇、ここにあり』収録の黒井千次「冷たい仕事」がよかった。二人の男が旅館の冷蔵庫の霜取りに夢中になる、というそれだけのお話しなんですが、わかるなあ、あれは。なんだか三木聡監督の映画の小ネタみたいなのである。元気かなあ、三木監督。



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