歯には葱、目には向日葵、鮭しょっぱい

代替文


 ホリスペご愛聴感謝あ!


 そして本日。取材先が新宿西口だったので、昼餉はまあアソコだな、と西口ションベン……じゃない思い出横丁。いつもの[やぶ天]で御飯は少なめに。サバかサンマかと迷って、結果シャケと納豆にしじみ汁。大学生の頃から変わらないものなあ、頼むのが。30年間喰っている。「まいどどうもねえ」と声の甲高いおばちゃんはもういないけれど、息子さん(たぶん)は健在で、どんどん老けてゆく。お互い様だ。納豆を混ぜに混ぜていてふと気づくと葱の香が濃い。刻み葱の臭みと戯れる49歳の秋深し。立ち食いそばや納豆定食の帰り道は気をつけなくちゃね。奥歯に葱のはさまったようなオヤジになりかねない。大蒜は注意するが葱には油断だ。店内に貼り紙がしてあって「サバやシャケは原価が高いので大根おろしはつきません」と書いてある。たかが大根おろしじゃないかと思ってみるが、なにせ定食550円。ギリギリの攻防なのだろう。大根おろしがボーダーを決めるような、ちゃんとしたギリギリだ。堂々たるアティテュードで天晴れである。店を出たら午後の3時だってのに路地には煙もうもう。[カブト]満席。鰻の肝がどぼどぼとタレの甕に消えては出てくる。他の店では白人の観光客とおぼしきカップルが中国人アルバイトのお姉さんが焼くまずそうな焼き鳥を喰っている。中華の[岐阜屋]じゃ瓶ビールがポンポン開く音。頬を朱に染めたおとうさんたち。午後の酔客。いつもと変わらない新宿の風景。


 「旬」 がまるごと 2008年 01月号 [雑誌]


 そんな愛しさと切なさと心強さで溢れた新宿をぐるり散策。事務所であれこれ片付けてますが、これが、眠い。土曜5時30分起き。月曜6時起き。合計13時間おしゃべりおじさん。ま、そりゃそうだあね。ホッピー呑みたい。いつもそんなだな。


 昨晩、ホリスペ明け&打ち上げでワイン呑みすぎ。最寄り駅に降り立ったら、朦朧としたワタシの目の前で、ひまわりが一本咲いていた。幻視かも。



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