雨の池袋から湿気った高田馬場へ


 そうかあ歯周病なのかもなあ。おやじとして俄然やる気が出ますな。どういう了簡だ(笑)。年金特別便も来ました。


 ソウル部大先輩が入院して約1ヵ月。やっとお見舞いしてまいりました。お見舞いにパジャマ持参。いろんな病気の憶測が飛び交っておりましたが、早い話が飲み過ぎでした。笑えないっす。病のおかげでだいぶんとしなびて古びておりましたが、ぼそぼそっとしゃべる内容は相変わらず。「タスクちゃん、ここの看護師さんは美人が多いのよ〜」。そんなところ見てる場合か(笑)。回復まではまだかかるのかなあ。体内の悪い物が出切るまではゆっくり休んでくだされ。ソウル部では素敵なあだ名で通っている先輩ですが、病の床にあっては音楽のことも忘れている模様でしたので、ここはあえて本名で「邦男踏ん張れ」であります。


 キング落語1000シリーズ 高田馬場


 お見舞い先が早稲田方面だったので、おっしゃあ、ここはいつも行かないエリアへと池袋なんぞをパトロール。[人世横丁]はなくなっちゃったけど。お見舞いに行ったわりに反省がない(笑)。[池袋演芸場]は柳家三三柳亭市馬昭和のいる・こいる、そしてトリが古今亭菊之丞。入ろうかなと思ったら「立ち見になります」。おっと、そいつあけっこう毛だらけ猫灰だらけ。ここは無理せずに居酒屋[千登利]で黒ホッピー。ここは古い店なのにカウンターの風情が清潔でいいなあ。おかみさんも現代的にスッとしていて好ましい。焼鳥&焼トンと名物の牛肉豆腐。旨い、のだけど、記憶にあった味よりも豆腐は甘かった。味の記憶なんてそういうもんだが、ちと残念。軽めに引き上げて、立ち食いのカウンター寿司で小腹を満たす。なぜか隣りに立っている初老のおじさん3人組(かなり酩酊)の内のひとりが号泣! 立ち食いで立ち泣き! なんだなんだ、と思って会話を立ち聞きしていたところ、どうやら行きつけの店のママが若くして癌で亡くなったそうで、メートルが上がったついでに涙腺ダムが決壊した模様。うむ。と頷きつつも、反省なく大衆酒場[ふくろ]に河岸を変えてホッピー。小振りなビルの上から下まで大衆酒場という「お一人様おっさん」のホームグラウンド。そんな方々がどんどこ呑んでいる。つまみ、どれも300円ぐらい。ちょいと酔い覚ましに雨を蹴散らし蹴散らし疾風のごとくいざ高田馬場へ。嘘です。実際には電車から降りてトボトボと歩いて回ってみるに、さかえ通りには[清龍]と「鳥やす」がまだあった。ワタシが1970年代後半に死ぬかと思うほど呑んだ2軒。特に[鳥やす]の神田川に突っ込みそうな佇まいには、ちといろんなことがフラッシュバック。ああ。ジャズ喫茶[Intro]健在(休みだったのは残念)。何かの拍子で白夜書房さん(高田馬場にあります)とかに入社してたら、たぶんこの界隈から一歩も抜け出してなかったなあ、ボク(笑)。高円寺あたりに住んだりして。


 さあて、今週も働きますかあ。



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