陋巷放浪酔眼にレタス

代替文


 深夜の新宿駅のトイレに「レタス」が忘れられていた。スーパーの袋にレタスだけ入っているのである。新宿レタスである。火の玉のようでもあるね。流線型だ。スピーディーな萵苣。梶井基次郎の仕業かもしれないのである。基次郎に悪いので拾いませんでした。


 このトイレは、その昔、小田急線の経堂に住んでいた頃に、よくアラーキーさんをお見かけしていたトイレであります。きっと[DUG]あたりからの帰りだったのでしょう。

 昨晩のワタシは西口・やきとり横丁[安兵衛]の帰り。この店、50年ぐらい経ってる。その年月に磨かれ磨り減ったカウンターが好きで、たまに居る店。磨かれすぎて節目だけ残ってデコボコだ。木製の戸棚も半世紀のガタが来てるけど、いいんだよなあ。電気じゃない氷を入れる冷蔵庫が現役で「氷入れ」になってる(笑)。お店の「お姉さん」たちもよろしい。なにせオレよりだいぶん先輩である。かつては中央口に「大先輩のお姉さん」たちに接客される店ナンバー1の[五十鈴]があったのだが、あそこがなくなってからは、そういう気分も減りました。

 これで肴がもうちょい旨くてもうちょい安ければ文句ないんだがのう。なあ、堀部どの。



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