散歩のときなにか撮りたくなって

代替文


 朝から散髪。前回(1ヵ月前)に比べてまったく寒さが違う。もう寒くない。たとえ1mmのバリカンで刈り上げても。春だねえ、と薄毛頭部センサー。まもなく薄毛頭頂部に舞い落ちる桜の花びらを感じる候であります。まあステキ。


 神宮前の裏道を歩いていたら、いきなり「中南米」が普通の住宅に住んでいた。表札、ポストや呼び鈴の状態からして昨日や今日でもないぞ、こりゃ。ワタシは以前から「中南米」は地球の反対側にあるものだと思っていたのだが、違ったのであろうか。自慢じゃないがワタシも多くの高校生同様に宮崎県やイラクの場所が正確に言えないのだから、もしかするとずっと勘違いをしていたかもしれないじゃマイカ。ちょっとした中南米ギャグである。
 それにしても「中南米」は、こうして普通の住宅の中にあるのにサンバで踊ったりサッカーが強かったりコンドルが飛んでいったりしているのであろうか。「こんなことならもっと地理や世界史を勉強しておくべきだったなあ」と独りごちながらよく見てみると、ポストのところに「ベル〜〜〜〜してください」と書いてある。これは恐らく「ベルを押してください」ではないのか。ベルはしっかりと右手側にある。押そうと思えば誰でも押せなくもない。書いてある紙も破れているが、書いてあることも破れかぶれと言いたいような大胆さなのは、やはりラテン気質か。
 押してみようかと思った。だが、そこはワタシもオトナだ。アポなしではいくらなんでも「中南米」に失礼のような気がするわけで。だいたい押してみて、やにわに「中南米」が出てこられてもねえ。OLA! とか言って。
 押してみる? 押してみなよ〜。押すのか、オレ。

 押さなかった。いずれにせよ、近所に「中南米」があるというのは悪い気分ではないのである。



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