生姜好きでショウガないねえ

代替文


 まだ雨降り止まず神宮前。ズック靴とGパン(昭和語だなあ)ぐっしょり。水も滴る薄毛から。


 昨日は台風警戒でクルマで帰宅。雨ならば雨の噺でしょう、と車中は金原亭馬生(十代目)の「笠碁」。水も滴る笠の先。しょうがないねえ、という馬生師匠の口調が好き。父である志ん生師匠を「キリンのラガー」と置いてみると、弟・志ん朝師匠が「ヱビスの生」で兄・馬生師匠が「サッポロ黒ラベル」あたりじゃあないかしらん。ワタシにはちょうど具合がよろしいようで。しょうがないねえ。


 雨がテーマにからんで印象的な落語としては「天災」もいいですな。馬の背を分けるほどの雨が降る。それも天災と心得よ。グランドファンクレイルロードの後楽園球場、モッズの日比谷野音ショーケン西武球場(でしたっけ)。みんなコレ。あと忠臣蔵五段目を変えた男の噺「中村仲蔵」の雨も捨てがたい。


 台詞はしょうが無くてもいいけれど、日常にはショウガ無くてはなりませぬ。ワタシは個人的に蕎麦部、焼酎部、薫製部、はたまたソウル部などの部活動を行っていますが(笑)、生姜部の活動も行っています。好きなだけですけどね。最近は「ALTOIDS」のGINGER味タブレットがヒット中。辛くてうまい。なめるウィルキンソンって感じ。

「紅ショウガが乗せたくて吉野屋に駆け込む生姜食い」(渡辺祐純情詩集より)