ディババを見たかい？

　オリンピックやワールドカップがあるといつも思うことなんですがね。

　昨日の「世界陸上」の女子10,000メートル、見ましたか？ いや、福士さん（Chara似）の靴脱げも可哀想でしたが、それはそれとして。なんたって優勝したエチオピアのティルネシュ・ディババさんですよ、アナタ。あの姿勢のいい美しいフォーム。かっこいい。足長〜い。そしてラスト2周ぐらいの速いこと速いこと。30分走ってから、あのしなやかな脚力。しかもなんか可愛らしいじゃない。陸上に疎いワタシが調べてみたら10代の頃からすごい成績を残している天才アスリート。いやあ、よかった。ホント、いいものを見た気になりました。眼福眼福。

　ところがさあ、TVときたらさあ、その後ちっともワタシのディババを映してくんないじゃん。優勝したっていうのにさあ、もう加代子だ愛だ茜だって、日本人選手のことしかやんないのね。そりゃまあ、ワタシもTVには散々お世話になってきた身でありますからして、こういう大会の時は、仮に弱くても日本人映さなきゃ数字が取れないとか、やべっち寿司に来るお客さんは決して偶然に通りかかったわけではないとか（笑）、そういうことはわかっております。わかってますってば。
　わかってはおりますがですね、バラエティはともかく、スポーツ中継。もう少し優勝者にスポット当ててもいいよなあ。オレにディババをもっと見せてえ。
　と、ワタシだけではなくエチオピア大使館の人も思っているのである。たぶん。

　「世界陸上」って言ってますけどね、番組としてはニッポンローカル。いたしかたないのかなあ。「世界最高の人」をフィーチャーせずになにが世界じゃ、って思うんだけどなあ。グローバルじゃないねえ、TV。為末選手の予選落ちというのは、そこんとこの警告なのではなかろうかいな。

　おお、なんだかおっさんのblogらしい内容だ（笑）。