言ってみれば不格好なのである


 日曜のいとうせいこうナイト。高木完ちゃんのDJよかった。いとうさんは楽しそう。MOBYもよかった(がんばれタクヤ)。コレ定期化希望。中村直也さんと旧交を温める。A.K.I.から小沢健二さんが豊洲だかどこかでライヴしたっていう衝撃情報。でもってちと飲み過ぎ。以降、仕事連チャンもあってヘトヘトですよ。本日はこれからLeyonaさん取材。夕方から[ビルボードライブ]にて撮影。おっしゃ、気合い入れていきまっしょふぃ。←語尾に疲れが(笑)。


 ここのところ「ちょっとヘン」なことに遭遇することが多いようなのである。まあ、ワタシも他の人から見たら「だいぶヘン」らしいので他人のことは言えません。言えませんけど、面白かったりはする。その一例である「電車内で携帯越しに大声で女性を口説く男」についてはJ-WAVE e-STATION GOLDの方に書いてみたのでそちらを参照されたし。


先日、昼食にフォーでも食おうと思い立ってヴェトナム料理店へと入ってみたのである。オーダーを済ませて何となくぼんやりしている、そのひとときにですね、ワタシは「ちょっとしたヘンなこと」に気づいた。そのお店がですね、BGMとしてスガシカオさんのベスト盤をかけ始めたのですよ。まずヴェトナム料理店というシチュエイションに似合わないことも甚だしいのだが、それよりも昼食時のBGMとしてスガシカオはどうなんでしょう(笑)。あ、スガさん、怒っちゃいけませんよ。まあ読んでいるわけはないとは思いますが。大嫌いなボク19才。あのプロモーションヴィデオのことを思い出しながらフォーを食す午後。いや〜ん。
ALL SINGLES BEST


 やはり昼メシ時にやや小洒落た沖縄料理店に入った時のことである。そこの店員さんがね、帰ったお客さんのテーブルを片付けない人たち、なのである。お客さんがいなくなった、言ってみれば昼食の残骸、その名残がですね、不格好に放置されたままなのですよ。あちこちで。しかも店員さんは何度となくその前を通り過ぎるわけ。ワタシのオーダーを持ってくるでしょ、そしたら帰りは手ぶらじゃん。ところが片付けない。水を注ぎにきたりはするのである。でも、片付けない。往路は仕事するのに復路は仕事せず。これがすごく込んでいるんだったら、次のお客さんのためにテーブルを空けなくてはいけないから片付けるはずである。そこはまあまあの混み具合なのでなんとかなってはいる。っていうか、そんなに忙しいんじゃないんだったら、とっとと片付けたらどうなんだ! その「誰かのメシの跡」を眺めながら食事をするこっちの身にもなりなさい。


 そして、今日現在、「ちょっとどころか」なヒトといえば、赤城農相であります。どうしちゃたんでしょうねえ、あの顔のガーゼと絆創膏。ついでに無精髭ときた(剃れないんですね、たぶん)。しかも記者さんたちに「大したことありません」「何でもありません」の繰り返し。明らかに態度がヘンですよ〜。顔に絆創膏ねえ……もしかしたらパンクスなのだろうか? 今度の記者会見では安全ピンを探してみよう。


 とまあ、書いてみて思ったんですが、こうした事態の「ちょっとヘン」という異物感の、その底辺にですね、「不格好」ということがある気がするのであります。確か山口瞳さんは「礼儀作法やマナーというのは、たとえ正式なルールを知らなくても、仕草が美しいければそれでいいのだ」というようなことをおっしゃっていたと思います。実にヒトとして見識のあるお言葉。品性、これすなわち不格好の逆を行く。


 ただし不格好も、これがいい方に出ると「異形」の美となることもある。そこんところが難しい。


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