球春春雷バタバタ蔵出し


 全国から「オオ〜」の皆さん、地鳴りのような歓声をありがとうございます(笑)。なんのことかわからない方、すいません!


 今日はJ-WAVEで年度末の日。編集業とナヴィゲーター業と社長業というわけのわからない肩書き故、バッタバタですわあ。朝から混乱混乱大混乱。コンランさんはレストランもやってるのね、東京ミッドタウン。本日オープン。今頃大変なことになってるだろうなあ。

 忙しい中、ちょっとした週末のお楽しみ(なのか?)に駄文蔵出し〜。約2年前ですなあ。

渡辺祐駄文蔵出し「ねずみ穴はやったんべえな」】


「ただいまモナカの最中です。」


 先週のゲスト、いしかわじゅん先生が、さっそくご自身のHPに番組出演のことを書いてくれました。興味ある人は検索ですぐヒットするので、そちらで。書いてくれたのはいいのですがね、「あいかわらずタスクは太っていた」って、ワタシの体重的な欠陥のことしか書いてないぞ(笑)。貴乃花親方の激ヤセとどっちがいいんだ!←設問の設定に無理があります。

 関係ないことを書きます。いま、ちょっとだいたひかる調でした。朝、新聞を読んでいたらふと広告に目が止まった。「白松がモナカ」の広告。知ってますよね、仙台のお菓子屋さん。まあ、ワタシは食べたことはないのだが。屋号としては、白松がモナカ本舗、というらしい。うむ、そう言えば、この広告、たまに目にするなあ……と思って出勤。電車に乗り込む前に週刊文春を買ったらですね、こっちにも載ってるんですよ、「白松がモナカ」の広告が。「白松がヨーカン」と合わせ技になってる。

 普段ですね、広告ってなにげなく、おおバーゲン、とか、ふむふむ新車発売、とか、軽く見てたりしますが、アレはああ見えてお金がかかっているのである。この文春の天地80ミリ・左右50ミリのスペースがいったいいくら万円なのかは知りませんが、ただじゃないのである。モナカですよ。いくら全国区の銘菓とはいえ、新聞と週刊誌にたて続けに出稿である。しかも、ワタシは食べたことないのに。モナカにしては積極的な展開としか言いようがないじゃないですか。電博は絡んでいるのか。あ、いま思い出した。ワタシの母方の実家である盛岡に行くときに、東北本線(古いね、どうも)の車窓からもいっぱい見たことあるぞ、この「白松がモナカ」。たしか田んぼの中に立ってるぞ、看板が。すごい出稿量であります。田んぼの看板がいくら万円なのか、ましてや知らないわけですが。いずれにしても、あなどれないぞ、白松がモナカ本舗。

 そもそも「白松がモナカ」の「が」って何だ? なぜ「白松モナカ」じゃないんだ? 「白松が作ったモナカ」なのか。「白松こそがモナカ」かも。「白松があ、モナカあ」って語尾上げ気味に言うとコギャルっぽい。それとも「白松」が元の屋号で「がモナカ」が商品名か。ガモナカ? じゃあ「白松がヨーカン」はガヨーカンか。ガヨー・カーン。オリバー・カーンの親戚である。

 ワタシとしては、さっそく調査に乗り出してみたのである。ホームページ、検索! ありました、あるねえ、「が」シリーズ。「白松がモナカ」「白松がヨーカン」に加えて「白松が銅鑼焼」に夏向けに「白松が水ヨーカン」もある。ガミズヨーカン……我水羊羹……本当にそういう名前のような気さえしてきたじゃないか。おっと、社長の挨拶がありますよ、「社長・白松一郎」ですって。やっぱり「白松」さんだったか!

 ワタシが思うにはですね、創設者がとってもモナカ作りに一生懸命の人だったのである。いっつもモナカ作ってる。「ほな、白松んとこの息子は、今日はなにすてんのか?」「またモナカだろう」「白松がモナカ作ってるのか」「ほんに、白松がモナカ作ってるときは夢中だからな」「今、何時だ?」「白松がモナカ作ってるってことは10時っ頃じゃねえかな」……という「白松が」伝承に違いない。白松さんはいつもモナカの最中だったのである、なんつて。まあ、ワタシの妄想なので、ぜーんぜん信憑性はありません(断言)。

 結局、まだ現物の「白松がモナカ」には辿り着いていませんが、以上、今週の「渡辺がコラム」でした。いま、「が」が熱いとみました。皆さんも「タモリが倶楽部」とか「ジーコがジャパン」とか「大黒がゴール」(まんまだ、それは)とか、いろいろ「が」を入れることを考えてみましょう。だからどうした、と言われれば、それまでですが。


(初出:2005年6月@J-WAVE e-STATION TASKBAR)


 2005年は、いしかわさんい指摘されるぐらい太ってたんだな、オレ。