今日も街角ではスナップが撮られている

 ファッションが絡んだ雑誌の仕事をしてる人であれば一度は通る道が「街頭スナップ撮影」である。よくいますね、原宿あたりでカメラマンさんとライターさんがアンケート用紙持って「すいまーせん」って女の子とかに話かけてはスナップを撮っていく、アレです。ワタシが中学生の頃の「MEN'S CLUB」(略してメンクラ)からあった企画なのである意味でテッパンなのである。

 テッパンなので絶え間なくどこかでやっているわけですが、あれがまあ「不作」の時には、スタッフ的には大変。待てど暮らせどお洒落さんが来ない、ということもあるわけでして、そういう凪に困らぬように、最近のギャル向け雑誌などは街角に出没する(読者)モデルさんを要請したりしているらしいのでR。半分プロみたいな女の子のリストを持っているプロダクションさんに「この日にやります」っていうと、女の子たちにその情報が伝わるわけね。で、掲載されるといくらかプロダクションに入る、と。

 海釣りは辛いので釣り堀に行くようなものか。違うか……。

 ま、何が言いたいかといえば、ワタクシ、本日、その「街角スナップ隊」に声をかけられました。ギャル雑誌じゃないですよ(笑)。「OCEANS」でしたっけ? オトナ向けのメンズ誌ね。

 「すいまーせん」って言われて、(うわ、スナップ?)って思った刹那、面白いから写されちゃおうかしらんという考えがありつつも、職業上の「尺度」が働いちゃって(オレじゃないだろ、その雑誌なら)という考えがバッティング。で、あわあわしてたら、向こうから「あ、ダメですか〜」って言われたので、うっかり「あ、すいません」って断ってスルー。オレが寅さんだったら、「お、同業者諸君! 今日も頑張ってますなあ!」とか言ってあげられたのになあ(笑)。

OCEANS (オーシャンズ) 2011年 12月号 [雑誌]

OCEANS (オーシャンズ) 2011年 12月号 [雑誌]

 なんだ「わかってるコヤジ」って(笑)。

 なんとも暑いぐらいの本日の渋谷の街は、こないだの風雨でバラバラになったビニール傘の残骸がそこここに落ちたままだった。ビル風もあるのでその壊れっぷりも凄い。もうね、足に刺さりそうなぐらい。それが落ちているというよりは、溜まっている。すごい数なのである。世の中に「道に落ちているビニール傘を掃除する仕事」がないからか。放置する気持ちもわからんではないけど、ありゃどうにかならんかのう。