時代は頑固者に作られてきた
中村とうようさんが自殺したらしい。なんてこった。疲れる。
- 作者: 中村とうよう
- 出版社/メーカー: ミュージックマガジン
- 発売日: 1985/12/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ジャズ、ブルースからワールド・ミュージック、そして歌謡曲。逆立ちしたってかなわない音楽博覧強記。その尾っぽの部分にしがみついていたような気分になる高校大学時代。ラジオ関東(だったよね?)に「中村とうようブルースの世界」という番組があって、そこでずいぶんブルース聴かせてもらった。ラジオ関東(現・ラジオ日本)には、大瀧詠一さんの番組も、サディスティック・ミカ・バンドの番組もあって(たしか)、けっこうイケてた気がする。
そして、もちろん「(ニュー・)ミュージック・マガジン」。いろいろな人が同じアルバムを評するクロス・レヴューで『スリラー』に「0点」を付けたのはもう伝説。
探してみたら、ちゃんとマトメてくれてる方がいました。
【「中村とうよう0点」の歴史】
http://gyogyo.seesaa.net/article/162564024.html
うはは、頑固だ。自殺は、その頑固の果てか。わかりません。
あんまりなので、マイケルのところだけ、このサイトから引用させていただきましょう。
1983年
スリラー/マイケル・ジャクソン
(黒人のもっともダラクし果てた姿を見せつけられた気がする。いまの黒人音楽をぼくがキライなのはこういう手合いがエバってるから。…1980年という時代にこんなにも安っぽい音楽が作られたことを後世の歴史家のための資料として永久保存しておくべきレコード)
評論というのは、対象物を分析して、それを見る、またはその先にあるものを見る「独自の視点」を提示することであります。なので、これでいいのだ。広告は取れなかったと思うけど。
合掌。とうようさんが居なければ、ジャズやブルースを聴き始めるのが、もっと遅くなっていたかもしれないです。でも、『スリラー』も好きです。すいませんでした、いい読者に育ってなくて。って言うか育ちようがないわけですが、HIPーHOPまで否定された日には。
そして、こちらは一見すると華やかに終わっていくのである。
- 出版社/メーカー: ぴあ
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合掌。「シティロード」派だったワタシは、実は「ぴあ」は買ったことがほとんどない。でも、淋しいとは思う。しかし、数ある及川さんのイラストからリトル・スティーヴィーをセンターに持ってきたセンスは素晴らしい。
地上波アナログ電波ももう数日で合掌。節目ってことかいね。
そうだ、青山斎場に向かっても、合掌。