若者のことはわかってあげない

 雨凄かった。ワンラヴも野音日比谷公園も、夕暮れ時はかわいそう。←NSP調で。

【大混雑のワンラヴ・ジャマイカ・フェスにて】
なんとなく真面目そうな大学生ぐらいの男二人組の会話。
男子A「すごいね、こんなに集まるんだレゲエ」
男子B「すごいね」
男子A「でも、日本ってこんなにヒッピーいんの?」
男子B「ヒッピー?」
男子A「だって、ここの15%ぐらいヒッピーじゃね?」

 あはは、15%ぐらいがヒッピー。そうだったのか、ヒッピーだったのか、ドレッドロックのおじさんとか、仁礼さんとかねー。しかも、なんだその微妙なパーセンテージは。

【某百貨店サングラス売り場にて】
彼女のサングラスを選んでいるチャラいお兄さんの会話。
女性「これとこれとどっちがい?」
男性「トム・フォードだよ、トム・フォード
女性「えー、どれー?」
男性「どれでもいいんだよ、トム・フォードなら」
女性「えー」
男性「今年はさあ、トム・フォードしてれば間違いないんだよ」
女性「えー」
男性「いいんだよ、トム・フォードってわかれば、それでいいの」

 くうう、たまらん(笑)。お洒落と馬鹿は紙一重である。アパレルの人は、こういう馬鹿もお客様なのが残念なところである。『シングルマン』観たのか、キミぃ。

【渋谷[中本]のカウンターにて】
妙に筋肉質なんだけどチャラい茶髪男2名の会話。
茶髪A「辛いっすねー」
茶髪B「でも、俺たち普段から汗かいてるからな」
茶髪A「代謝いいっすからねー」
茶髪B「そういえば東京駅周辺ってラブホあったっけ?」
茶髪A「あんまり聞きませんねー」
茶髪B「まあ、いっか、6万ぐらいでシティホテルあるでしょ」
茶髪A「え、でも、6万高くないすか?」
茶髪B「いや、ヘンな汚いスタジオ借りて10万とかよりいいじゃん」
茶髪A「そうすね、予算内っすね。2〜3人カメラ回しちゃえば」
茶髪B「シロート系のハメ撮りだったら、そういう方がいいよ」
茶髪A「ですね、○○○とか盛り上がりましたね」
茶髪B「女の子もテンション違っし」
(文中の「○○○」は有名高級ホテル名を各自想像上で入れてください)

 「テンションちがっし」じゃねーよ! 男優なのか関係者なのかわからんが、メシ喰いながら、しかも周りに聞こえる音量でする話かテメー。あ、「代謝いい」ってそのことか。←おっさんおっさん!

 若者のことは理解してあげなくていい時もある。