鼻高々で、それでいいのだ


 桑田パイセンが曲を書いて、所属アーティストのヒット曲を自らつないだチーム・アミューズ!!の「Let's try again」の配信が始まったのであった。


 ま、ちょっとコレはあれな動画ですが、アゲちゃおう(笑)。


「なんじゃこりゃ、結局は事務所のプロモーション・ヴィデオやないか」という風にも見えてしまうわけですが、私はアミューズからお仕事をもらって、つまりギャランティをいただいている御用編集者(笑)として推進論を述べさせていただきますれば、それだからいいのであります。エンタテインメントというのは、目立ってナンボではありませんか。こんだけのアーティストがいますよ、俳優がいますよ、コメディアンがいますよ、どうですかお客さーん、という矜持を持っているからこその「鼻高々ヴィデオ」であります。レコード会社やそれぞれの契約だなんだかんだの、あれやこれやを「えいや」で取っ払って実現できる「実力」もしかり。


 それが鼻につくというムキがおられるであろうことは想像できます。でも、ワタシは推進派として、これでいいのだと思うわけです。不謹慎なのであります。真面目に不謹慎。傷ついている、哀しみをたたえているという「広い意味で」被災したニッポンを思う気持ちを根底に抱え込んだ不謹慎。


 チャリティ・ソングとか支援ソングであると同時に、こりゃ「エンタメ的にできる最大出力」というプロの遊びなのであります。「遊び」が仕事だという意味です。


 ただですね、「チーム」が「ウチはこんなに元気にやっておりますので、みなさんも元気をお出しくだされ!」と歌っているのはね、いや、それは素晴らしいんですが、ワタシのようなひねくれ者には、もうこっぱずかしい事態ではあります。あのひな壇に並ぶのは、ワタシはできないかも。あ、でも「マンP」のとこだけなら歌いたい(笑)。


 粛々と「上を向いて歩こう」を感動的に歌うだけじゃない、こういう「不謹慎でダサいまでの元気」という感じが必要なのではないか、このエンタメ界にとって……と、桑田さんは考えたのではないかと思うわけです。そこんとこについて考えながら筆をおく。


 なぜならメシ喰って、でもってワハハ本舗を見に行くからでした。うわあ、不謹慎!