雨の日は映画の話でもしよう○


 やっかいですなあ、この雨。ちょっと荷物が多いとあちこちびしょ濡れじゃ。荷運び用のロバを雇おうかのお。

 試写を観てまいりましたあ。映画『パイレーツ・ロック』(原題:THE BOAT THAT ROCKED)。これがあなた、デラ面白かった。いーやっほう。舞台は1966年のイギリス。船上からロック&ポップスを流し続ける海賊ラジオ局・RADIO ROCK(当時実際にあった海賊放送局は「レディオ・キャロライン」ですな)。ダメ人間の矜恃映画。どこの馬の骨ともわからん仙骨たちの反骨の気骨のココロだ。配役グッドジョブ。ユーモアのセンス絶妙。嫌いなわけがない。あ、もちろん全編音楽満載(もちろん当時のヒット曲)。いや、これは音楽へのラヴ満載と言った方がいいでしょう。船が沈みかけるほどに。ラジオを舞台にした映画はこうじゃねーとなあ。

ブルース・ブラザーズ』を頂点とする音楽“ネタ”映画の「脳内永久保存棚」に入りました。


 


 1981年秋、ニッポン放送を引退する名DJ・糸居五郎さんを取材で訪ねた。引退後の夢は? といった質問に対して、糸居さんは「海賊放送をやりたいんですよ」と笑顔でお答えになったのである。かっこいい。今でもその笑顔を思い出して、糸居さんもこの映画を観られれば良かったのにと、ありえないことを思ったりした。でも盛り上がったろうなあ、きっと。


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