誰でも恋するように俺もアナタに

【絶賛発売中デス! 川勝正幸さん最新コラム集】

 21世紀のポップ中毒者

川勝正幸21世紀のポップ中毒者白夜書房刊)
弊社・君塚太が交通事故に巻き込まれながらも渾身の編集。
よろしくお願いいたします。


 日曜出勤。[ビルボードライブ]案件校正。明後日は1周年プレスパーティー。こっちは構成。「週刊朝日」原稿。「Ondo」と「BMR」の原稿遅れてますスイマセン、明日は斉藤和義さんの取材だしにゃあ。その準備もせにゃならぬ。久々に堀雅人さん来社。

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 お仕事のつれづれに手紙を書いてみました。ウソウソ、そんな暇はない。お仕事のお連れさんに「行列のできる店の炸醤麺 北京」なるものを食べてみたのである。炸醤麺好きとして黙っちゃいられないからである。ま、正直なところ、大したことはないだろうと思っていたのですが、これが思いの外イケる。日清さん、ごめんなさい。麺をほぐしてから蓋の穴から湯切りをするタイプなのだが、結局は切りきれない。その切りきれない水分の残り具合が盛岡じゃじゃ麺を彷彿。もちろん麺は中華麺なんだけど。なんちゅうか食感が近いちゅうか。これはキュウリでも刻んだらそうとういいんじゃないの、と思ったが、麺をほぐすのに5分かかったのに、食べるのは3分ぐらいだったので、そこまで手間をかけるのもいかがなものか、というところでした。でも、なんかコンビニ店頭から消える予感がするので(笑)、ネットで箱で買ってみた。大人だな。あっはっは〜。


 こだわって苦労して手に入れたものはもちろん好きだが、軽いこだわりでオレ流に解釈できるものはもっと好きである。さすがB型なのである。


 さてさて、B型男一名、昨日はサザンオールスターズ。30周年記念ライヴ@雨の横浜日産スタジアムは、感慨と嘆息が相半ばする、なにかこう複雑なモヤッとするものがあったのよねえ。これ書くと長いんだよねえ。なにしろ帰りにホッピー飲んで、その勢いでバッグの中にあったテキトーな紙にライヴの感想をがあ〜って書き込んでたみたいで、それがA4ウラオモテぐらいあるんですよ、さっき拾って見たら(笑)。まあ、どこに発表するものでもないので、ちょこっとだけ書いておこうっと。

 その拾った泥酔メモをリミックスしてみる。

 「ある意味での巨大な退屈があった」ようなのである。なのであるってワタシにとってなんだけど。

 前半のハイライトは、オールドなファン向けの選曲の、そしてオノレの30周年を言祝ぐような長い長いワンコーラス・メドレー。「女呼んでブギ」「いとしのフィート」「お願いD.J. 」「奥歯を食いしばれ」「ラチエン通りのシスター」……凄い凄い。あの頃にフィードバック。後半は後方別ステージで歌った「涙のキッス」あたりから感動作オンパレード。「エリー」で7万人がラストの「エエリイイイイイ」の哀哭に聴き入る凄さ。「真夏の果実」「TSUNAMI」ときて「I AM YOUR SINGER」で「希望の轍」。そこからお約束のアップ・ナンバー&エロ・ナンバー。マンピー。アンコールで「シンドバッド」もあって花火上がって「あの時を忘れない」で大団円。

 メモに戻る。「どこも悪くない」のだけれど「新しいものはない」。それが「今日もいつものサザンです、という桑田さんの言葉で増幅される」。「花火も銀テープもエロい振付も感動装置としてのお約束」に見えてしまう、と。「煩悩の鐘が鳴らない」と。「素晴らしい曲と歌詞と声、フレンドリーな態度、そして自分の記憶を愛でる、それだけのことだった」らしいのだ。「わかりやすさ、伝わりやすさに終始する最大公約数の巨大なエンタテインメント、という意味ではディズニーリゾートに似ている気もする」のだそうでして、「その最大公約数っぽさ=サザンらしさ」だと感じているのかもしれない「ファンは本当にフツーに喜んでいる模様で、それはそれでよかった。ワタシも微笑んだ」。

 がしかーし、「ワタシは巨大に感慨を覚えて、そして巨大に退屈だった」。それは「遊園地のウソ臭さと同窓会の空々しさに近い気がした」のだそうで、「桑田さんの真意はともかくとして、サザン活動休止のワタシにとっての意味のようなものを、新しい発見がないところにどうも発見してしまった気がするのだけど、感慨も退屈も大きすぎて掴みきれなかった」んだそーです。以上です編集長!


 あああ、そんなこと書いてるんですよ。あらまあ。どこから目線だよ、チミィ。まいいか。いかにワタシが偏屈であるかという証しなのであって、サザンはもちろんファンの皆さまにはまったく関係がない、ま、おっさんの了簡によるおっさんのための独り言というか独りメモですから。ディズニーより花やしきとか、劇団四季よりワハハとか、どっかしらがダメなものが好きなんだからしょうがないのかも。難しいね、オレは、特に酔うと(笑)。

 今、素面になってみると「マンピー」でハゲヅラかぶって本編を終わらせても、全然崩れないファンの感動がそこにある、という、数々の名曲名唱バカヂカラの、そのもの凄さを思うのではありますが。

 「お熱いのが好きと 壁に小声で カウンター」

 「ホッピーで中身3回 茅ヶ崎に背を向けて」

 「合羽7万 これがホントの 合羽フィールド」

 「合羽着て 薄毛ぺったり 河童隠せず」(以上、渡辺祐純情歌集より)


 あんまりうまくないね。なんか調子でねえぞ(笑)。

 飲み過ぎ注意である。またもや猿のポーズで反省しました。



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