深夜場末魂酒場

代替文


 暑いっつの。こりゃカラダ悪くしそうだ。昼寝したい。ぐうすかぐうすか。寝てるつもりい。アホかあんた(笑)。


 世間はお盆だったのである。そういう習慣があるということは知っておったわけですが、フツーに仕事してたのでうっかりしてました。そんなうっかりおじさんも世間と接点を持ちながら薄々気づくわけですよ。←オレの前で「薄い」って言うな!
 13日〜14日頃のワタシ。お、なんか電車が空いているなあ(薄々)。え、どうしていつもと電車のダイヤが違うの(薄々)。あれ、この店休みか(ちょっと厚々)。うわ、こっちの店も休みだ(厚々)。結局のところ昨日15日のクリス智子さんとの会食の場所をセッティングするに及んで「ああ、お盆なのかあ(厚っつ厚)」と認識いたしました。恵比寿[COCI]が開いててよかった。2軒目は池尻大橋[CABINET]。開いててよかった。あ、それから池尻の[SIURANA]も昨日からオープン。ちょい寄り。ちょっと飲み過ぎ。朝起きたらクリ智はもうラジオでしゃべってるんだから素晴らしい。肝機能も芸の内であります。


 その世間はお盆休み真っ最中の14日。渋谷[佐賀](やってた)で秋刀魚食う。軽く干してあって旨い。なんだか今年は秋刀魚の時期がずれているらしい。兎にも角にも旨かった。でもって、どこかでソウルでも、と思ったけど恵比寿の[BAR ALI-OLLIE]もお休み。じゃ、三茶かな……あ、そうだ、そうだ。こういう時こそアソコに連絡してみた方がいいんじゃないの、ボク。


 アソコに電話してみた。ソコは西新宿、っていうか大久保。店の名前は[Back Beat]。80年代に湯村輝彦師匠も通っていた伝説のソウル・バー[サード]&[YY(ワイワイ)]をやってたシーラさんこと須藤さんのいる店。1985年か86年ぐらいからの数年間というもの、ワタシは三光町にあった[YY]で毎日毎晩撃沈していたのであります。
 その後、シーラさんが故郷北海道に戻って札幌でマスターやったりあんなことやこんなことやったりして、でもって東京に返り咲いて現在に至る、と(かなり省略)。
 スウィートなソウルは全部[YY]で教わった。モータウンとかはそれ以前に阿佐ヶ谷の[邪馬台国]という7人しか入れなかったソウル・バーで前山さんというマスターに教わった。湯村さんと前山さんとシーラさんが魂音楽の師匠。


 実は[BAR ALI-OLLIE]に行くようになって当時の[YY]のお客さんに再会。弊blogに書き込みをしてくれているハタケさんからも「タスクさん、シーラさんの店行かないと!」とさんざん誘われていたんですけど、なんかうっかり行けてなかったのである。うっかりおじさん、ここにも参上。


 たぶん10年ぶりぐらいであります。一度ワタシが札幌出張した際にチラッとお会いして以来。でもね、勘が働くっていうか、虫が知らせるっていうか、お盆のど真ん中にね、やってるような気がしたわけですよ。こういう時に行っておくですよ。思い立ったが吉日ですよ。
 電話〜。「ワタナベタスクですけど」「はーい、タスクちゃん」。うわ、10年の年月の重みが全然ないね(笑)。ワタシの読み通り、やってました。行きました。店のドア開ける、うわ、ゴッチャゴチャだなこの店(笑)。「あら、タスクちゃん、いらっしゃい。何にする?」。だから10年ぶりとかの感動の挨拶はなしかよ!


 そういうところがイイねえ、シーラさん。世界の軸がぶれてないっつうか。
 深夜11時。他に全然お客さんのいないゴチャゴチャしたカウンターで旧交を温めつつ、最近のシーラさんお気に入り音源を聴く。意外なことにサザン・ソウルなんですよ、それが。しかもAFN(昔のFENね)でやってるディープ・サウス系のラジオ番組をエアチェックしたカセットですよ(笑)。 なんでも「これがいいインディーズの宝庫なのよ」だそうである。いろんなところ掘るねえ、相変わらず。


 そんなこんなで「一緒に行きましょう」と言っていただいていたハタケさん、関根さん。自主的に行ってまいりました。今度はご一緒いたしましょう。