鯨と鯖と「ホッピーで」

代替文


 まあ、いろいろあるんですが、とにかく今夜は池袋〜新宿。(明日、J-WAVE blogに上げときまふ)。


 その居酒屋は、ざっかけないと言えばいいのか、雑と言えばいいのか、ぐらいのイキフンのお店であります@新宿西口。ワタシはそこに「鯨の竜田揚げ」食いに行ったのである。シソー的なこととか、主義とか、そういうのは何もありません。ただの空っぽな中年として食べたかっただけだもんね。旨くもないけど旨い(わかる?)。


 ざわざわした店内に座る。ホッピー白で。鯨の竜田揚げと、えんがわと胡瓜の和え物。以上とりあえず。こういう時に「とりあえず」っていつから言うようになったんだっけ。とか思ってる内にホッピー来たる。


 左隣は40代と思われる男性2名である。この御仁らが、絵に描いたような「新宿思い出横丁客」でありまして、ずっと音楽の話。曰く「歌謡曲は偉大だ」「筒美京平すごい」「紅白とレコ大上げてる(YouTubeに!)」「山下達郎が最高」「で、ニール・ヤングは何が好き?」「ストーンズのベストはどのアルバム?」「おふくろがボケてきた」「ストロベリーフィールズが最高」「オレは生涯独身がいい」「オンナ・ノー・サンキュー」「ツェッペリンはどうなの? 3秒で答えて」「3秒は短い」「いや、答えられないなら認めない」……といったことを口角ウーハイ泡を飛ばしながら熱く語っておる。かなりのマシンガン・トーク。日曜の夜に、しゃべるねー、諸君。面倒くさいねー、君たち(笑)。


 一方、右隣には、たいへんに大人しい外国人男性2名が座った。英語は話すものの、どうやら英語圏出身でもない様子。二人ともイケメンでお洒落である(感想には個人差があります)。で、店員さん(これまた外国人ですが)から出された英語メニュー(かなり不親切)をひとしきり検討した後、その二人がオーダーしたのは「コーラと鯖焼き」(二人とも)。


 コーラ飲みながら一皿の鯖焼き食べるイケメン外国人2名。たぶんお会計は、それぞれ700円ぐらいか。当然、すぐ食べ終わる。どうすんのかなー、と思ったら、それで帰っちゃった。ディナーか……。


 さらにである。その鯖焼き2名様が帰った席に、また外国人がお座りになった。ひとりはわかりやすい白人さん。で、もう一人はニッポンの方。店員さんは、すかさずさっきと同じ英語メニューを出す。がしかーし、その白人さんがひとこと、流暢な日本語で「ホッピー、黒あります?」。おわあ、さっきの鯖焼きガイジンとは年季が違いますな、ダンナ〜。面白いねえ。


 外国人は見た目で判断してはいけない(デーヴ・スペクターさんを含む)。


 以上、ワタシは陋巷パトローラーとしてのご報告でありました。ワタシが「日本人」だと思った「黒ホッピーガイジン」さんのお連れさんは、よーく会話を聞いていたら中国の方でした。いきなりiPhoneで話し始めたら中国語。二人の会話が日本語だっただけでした。いいですか、ガイジンさんの「共通言語」が日本語だったんですよ。


 ま、それだけのことですが、コクサイカはこうしてダメなレベルでも行われている新宿あごう。